沖縄初のICカード「OKICA(オキカ)」登場!注目は本土にない独自性 | 東京IT新聞

沖縄初のICカード「OKICA(オキカ)」登場!注目は本土にない独自性

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沖縄初のICカード「OKICA(オキカ)」登場!注目は本土にない独自性
  • 沖縄初のICカード「OKICA(オキカ)」登場!注目は本土にない独自性

「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」などで知られる交通系のICカード。首都圏をはじめとした主要都市ではお馴染みだが、いよいよこのゴールデンウィークを前に今月(4月)27日から沖縄県内の交通機関でも本格導入された。「OKICA(オキカ)」と名付けられたICカードは“OKINAWA IC CARD”の略で、沖縄都市モノレール(ゆいレール)に加え、本島内の路線バス4社でも使えるようになった。ただ、SuicaやPASMOなどの主要ICカードとは“相互乗り入れ”をしていないため、訪れた際には注意が必要だ。

SuicaにICOCA、PiTaPaやTOICA、主要10カードが存在

10の交通系ICカードは相互利用が可能だ(「PASMO」のWebサイトより)
 JRや私鉄、地下鉄、バスなどで導入されている交通系ICカードは、2001年に始まったJR東日本のSuicaを皮切りに、03年にはJR西日本の「ICOCA(イコカ)」、04年に関西地区の鉄道会社による「PiTaPa(ピタパ)」が開始している。  その後、06年にJR東海の「TOICA(トイカ)」、07年は関東周辺の鉄道で使えるPASMOが始まり、続く08年にはJR北海道の「Kitaca(キタカ)」と福岡県の西日本鉄道による「nimoca(ニモカ)」が誕生した。  09年になると、JR九州の「SUGOCA(スゴカ)」と福岡市交通局の「はやかけん」がスタート。11年は名古屋鉄道をはじめとした中京圏の鉄道各社で使える「manaca(マナカ)」も開始し、北海道から九州まで大都市圏を中心に10の主要交通系ICカードが展開され、これらは相互利用が可能となっている。  このほかにも各地の鉄道会社やバス会社が独自に15以上の交通系ICカードを発行しており、一部は主要10カードと共通で使える場合もある。

モノレールに先行導入、モバイルクリエイトが開発

「OKICA(オキカ)」のWebサイト
 こうしたなか、沖縄県でも那覇空港と市内を結ぶゆいレールや、本島内をくまなく走る路線バスを共通で使えるようにするICカード導入の機運が高まっていた。  13年11月にはモノレールを運営する第三セクター会社やバス会社が出資して沖縄ICカード株式会社を設立。大分県に本社を置く東証一部上場のモバイルクリエイトがシステム開発を担当し、昨年(2014年)10月に先行してゆいレールに導入した。  この4月からは本島内を走る路線バス4社(那覇バス・琉球バス交通・沖縄バス・東陽バス)でも使えるようになり、沖縄県内で本格的に交通系ICカードが利用できる環境となった。  今後は離島航路などの交通機関や、スーパーやコンビニでも使えるようにする計画だ。

島内でしか使えないけど、沖縄土産になる!

こんな人形型「ICカード」も発売、沖縄土産にも最適だ
 沖縄で初となる交通系ICカードのOKICA(オキカ)の利用方法はSuicaなどとまったく同じ。カード読み取り部にタッチすると、運賃額が差し引かれるものだが、実は独自のサービスもある。  1カ月間にモノレールやバスを3000円から5000円以上を利用した場合は、利用額に応じて10%以上のポイントが還元される仕組みとなっている。利用者のメリットが大きいためか、昨年10月の先行導入時から目標を上回る販売数を記録するなど、現地での期待は強い。  OKICAは主要10カードと同じように、ソニーが開発した「FeliCa(フェリカ)」方式を採用しているとみられるが、現段階では他のカードと乗り入れは予定されていない。  沖縄県内にはJRのような大手の交通会社がないため、相互利用にかかる開発や維持管理のコストをまかない切れないためのようだ。  カードの形状や読み取り機はほぼ同じなのに、沖縄のモノレールやバスでSuicaやPASMOをタッチしても使えないし、OKICAも沖縄以外では一切利用できない。  当面は沖縄だけで使える独自性を強調し、フィギュア型というユニークな“ICカード”も制作。県内の交通機関で使った後には、沖縄土産としても活用してもらいたい考えだ。
《東京IT新聞 編集部》
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