<書籍>世界的巨大IT企業の没落を予見する衝撃的レポートほか4冊 | 東京IT新聞

<書籍>世界的巨大IT企業の没落を予見する衝撃的レポートほか4冊

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毎回、ITビジネスに関する書籍を紹介&プレゼントする「ブックナビゲータ」。今回は『倒れゆく巨象~IBMはなぜ凋落したのか』『マリンITの出帆~舟に乗り海に出た研究者のお話 』『できるリーダーはなぜメールが短いのか~残業ゼロで「圧倒的な成果」を上げる仕事術』『日本郵政~JAPAN POST』の4冊を取り上げました。

“死の行進”続ける世界的企業の悲惨さ

 

倒れゆく巨象 ~IBMはなぜ凋落したのか

著者:ロバート・クリンジリー 翻訳:夏井幸子 発行:祥伝社 税込価格:1,728円

 国家並みの規模を持つIT界の巨大企業IBMがこのままでは破綻する、と警鐘を鳴らし続けるジャーナリストによる渾身のレポート。

 ワトソン親子が率いた57年間の栄光の時代が終わり、平気で社員をリストラの恐怖に陥れながら自らは巨額の報酬を得続ける“外様経営者”の失策、「王族」のCEOから「戦士」の販売部門、製造や顧客サービス部門の「奴隷」まで7つの階層に分かれた封建時代のような社内、トヨタ生産方式の解釈をねじ曲げて大量解雇に応用した上層部、悪化する一方の顧客サービス――。

 “死の行進”を続けているという悲惨な巨大企業の実態に慄然とさせられる。

漁業ITを切り拓いた研究者の熱い物語

 

マリンITの出帆 ~舟に乗り海に出た研究者のお話

著者:和田雅昭/マリンスターズ 発行:公立はこだて未来大学出版会 税込価格:1,944円

 函館のイカ釣り船を皮切りに、漁業現場でのIT活用を開拓してきた研究者による「マリンIT」の入門書。

 北海道大学を卒業後に自動イカ釣り機メーカーに就職した筆者は、日夜全国の漁港をまわり、時に自ら漁船に同乗しながらIT導入の必要性を痛感。その後に大学教員となり、この分野を切り拓いてきた。数百万はする海水温観測ブイを苦心の末に破格の10万円で自ら開発したり、漁業者の操業日誌をデジタル化したり、著者の奮闘ぶりと水産業に対する温かい眼差しに胸が熱くなる。

 年配の漁師にiPadを活用してもらうために工夫を凝らす一連のエピソードは、IT界の人にこそ読んでほしい。

長文メールやムダな残業をやめる方法

 

できるリーダーはなぜメールが短いのか ~残業ゼロで「圧倒的な成果」を上げる仕事術

著者:安藤哲也 発行:青春出版社 税込価格:886円

 「メールが長い人ほど仕事ができない」と筆者はいう。何を伝えたいかの要点が分からない人は、仕事の勘所も悪く、無駄な動きが多いからだ。

 優秀な人ほど常に生産性を意識し、読む側の手間も考えると自然とメールが短くなる、との見方だ。無意味な残業や会議、作業をやめ、生産性を上げるコツとチームマネジメントのあり方を述べていく。全世代が読めるビジネスノウハウ本となっているのが特徴。

 9回の転職を経験し、今は男性の育児参加のNPOを立ち上げた同氏ならではの仕事と私生活のバランスが取れた働き方指南に、共感を覚える人も多いはずだ。

意外と知らない!郵便局は超巨大企業

 

日本郵政 ~JAPAN POST

著者:井手秀樹 発行:東洋経済新報社 税込価格:1,728円

 約22万人が働き、コンビニよりも多い店舗ネットワークを持ち、国内預貯金の3分の1におよぶ巨額貯金残高を有し、全体で1兆円以上の経常利益を生む超巨大“民間企業”である日本郵政。

 今年の株式上場が計画されているにもかかわらず、その実態は意外と知られていない。郵政民営化の背景から郵便局ビジネスをはじめ、民業圧迫との声も強い「ゆうちょ銀行」や「かんぽ生命」の仕組み、主要都市の駅前一等地に土地を持つ不動産事業にいたるまで、巨大企業グループをフラットな視点で分析する。

 電電公社や国鉄民営化と何が違うのか。株は買うべきなのか。現状を知るには最適の一冊。

お好きな一冊を各1名様、合計4様にプレゼントします

(2015年5月17日締切)

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《東京IT新聞 編集部》

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