あの「ドローン」と「無人飛行機」は違う?実はすごい有望市場だった! | 東京IT新聞

あの「ドローン」と「無人飛行機」は違う?実はすごい有望市場だった!

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「ドローン」や「マルチコプター」などと呼ばれる無人飛行機が注目を集めている。先月(4月)には首相官邸にラジコンに似た玩具的な“ドローン”を落下させた事件で話題を呼んだが、本来は農業分野や運搬など産業用として使う目的で開発されたもの。調査会社シード・プランニングによる市場予測では、今後急速に活用が広がると見込んでいる。

今は16億円市場だが、今後5年で急速に拡大

 先月(4月)15日にシード・プランニングが発表した「産業用無人飛行機・ヘリコプターの市場予測」では、2015年に16億円、20年には186億円に市場が成長するとみている。  これは軍事用を除いた数値で、20年以降さらなる市場拡大が見込まれ、22年には400億円を超えると予測する。 
※シード・プランニング「産業用無人飛行機・ヘリコプターの市場予測」より
  産業用無人機飛行機やヘリコプターには色々な呼び名があるが、同調査では下記のように分類し、3種類すべてを調査対象とした。 (1)ドローン(drone) 無人で飛行することが可能な航空機のこと。ラジコンなどの玩具にもドローンという名が付けられることもあるが、軍事的な用途に利用される無人航空機を指して用いることも多い。 (2)無人飛行機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle”や“Unmanned Air Vehicle”) 全幅30メートル以上の大型から、手の上に乗る小型まである。固定翼機と回転翼機の両方で軍事用・民間用がある。 操縦は基本的に無線操縦で行われ、機影を目視で見ながら操縦するものから、衛星回線を利用して地球の裏側からでも制御可能なものまで多様。 飛行ルートを座標データとしてあらかじめプログラムすることでGPSなどの援用で完全自律飛行を行う機体も存在する。 (3)マルチコプター(Multicopter) ヘリコプターの一種であり、2つを超える数のローターを搭載した回転翼機のこと。「マルチローターヘリコプター」や単に「マルチローター」とも言われる。 有人航空機やラジコンヘリコプター、自律飛行可能な、無人航空機などがある。GPSやジャイロセンサによって、機体を制御させるものが主流。 

「おもちゃ」が進化し、ビジネス現場で有効活用

ヤマハが発売する「産業用無人ヘリコプター」
 これまで無人飛行機と言えば、軍事分野か玩具としてのみ存在していた。それが通信や無線、伝送、カメラ、電池、センサなどの技術が飛躍的に発達したことで用途が格段に広がっている。  たとえば、ヤマハが農薬散布用として産業用無人ヘリコプターを開発したり、千代田化工は資材の運搬用として導入したり、東日本高速道路は橋の下の保守点検用とするなど、日本でも無人ヘリコプターや無人飛行機の用途が広がってきた。  ただ、現在は市場の7割強は農薬散布用として使われており、今後は整備・点検や測量、倉庫、災害調査、警備の用途で使われると予想されている。特に整備・点検や測量の分野での活用が期待される。  官邸への“ドローン落下事件”によって法規制の動きが強まっているが、産業活用への妨げにならないことを期待したい。
《東京IT新聞 編集部》

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