アプリ開発にプログラミング不要、夢のような「MEAP(ミープ)」とは | 東京IT新聞

アプリ開発にプログラミング不要、夢のような「MEAP(ミープ)」とは

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アプリ開発にプログラミング不要、夢のような「MEAP(ミープ)」とは
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プログラミング言語を覚えなくてもアプリが開発できる――。開発者人材の不足が深刻化するなか、プログラミング言語の知識がなくても「パワーポイント」のような画面上でどんなOSにも対応したアプリを開発できるツールが生まれた。株式会社ユニフィニティー(東京都品川区、稲垣昭治社長)がこのほど開発した「Unifinity(ユニフィニティー)」で、既に大手携帯電話会社にも採用されるなど注目を集めている。

iOSやAndroidなどOSごとに開発しなくてもいい

4月に公開されたアプリ開発プラットフォーム「Unifinity(ユニフィニティー)」
 通常、スマートフォン(スマホ)向けのアプリを開発する場合、iOS(iPhoneやiPad)やAndroid、加えてパソコンに対応する場合はWindowsと3つのOSへの対応が必要となり、それぞれ開発するためのプログラミング言語が異なるため、3つの言語を使いこなせる開発チームを作ることになる。これがコストと開発時間を押し上げる要因になっていた。  Unifinity(ユニフィニティー)は、一回の作業ですべてのOSに対応できるという特徴を持つ。アプリがOSごとの違いに対応する「エンジン」と呼ばれる部分があるが、ここを独自に共通化することで、OS間の相違を吸収できるようにしたものだ。

パワポのような画面でアプリが開発できる

パワーポイントのような画面上でアプリの開発ができる
 そして、Unifinityが持つ最大の特徴はプログラミング言語の知識がなくても開発できることにある。  その開発画面は、マイクロソフトのパワーポイントのような体裁となっており、開発言語を使うことなく、まるでプレゼンテーション資料を作るかのように、アプリが作成できる。  「ここをタップすると、このような処理を行う」といったプログラム(命令)は、表計算ソフト「Excel(エクセル)」のような画面となっている。  “処理定義”と呼ばれる「○○を●●する」という機能はあらかじめパーツとして用意されているため、利用者は選択して組み合わせることで、高度な処理もできるようになっている。  「タブレット上で実際に顧客に開発画面をさわってもらいながら、機能を選んだり、画面のデザインを変更したりといった話ができる」(同社)ため、開発担当者がいなくても、たとえば開発会社の営業担当者が顧客のニーズをくみ取り、その場で改善するといったようなことも可能だ。  さらには、開発したアプリの「仕様書」も自動的に生成されるため、開発者の工数削減にも役立つという。

「MEAP」ツールはイスラエルや米社も開発

ユニフィニティーの稲垣社長
 こうしたツールは「MEAP(ミープ=モバイル・エンタープライズ・アプリケーション・プラットフォーム)」と呼ばれ、イスラエルや米国の企業から複数の製品が市場に登場している。  最近では米IBMが製品を開発した企業を買収したり、ソフトバンクが米国社の製品を取り扱うなど、その存在が日本でも知られつつある。  ユニフィニティーの稲垣社長は「日本企業による開発であり、日本語に完全対応している点でUnifinityに強みがある。今はライバルはいない」と自信を見せる。  今年(2015年)4月の発表と同時に、国内の大手携帯電話キャリア社への導入が決定し、同社社員5万人の社内システムを開発するために活用されるなど、日本での評価は高い。

「プログラマの不足問題を解決できる」

 「さまざまな言語を覚えるハードルは高く、これがプログラマの深刻な人材不足にもつながっている」(同)という現状に対しても、言語習得が必要ないUnifinityは人材不足問題を解決する糸口にもなる。  「なにより企業の開発コストが格段に安くなり、納期も短くなる」(同)とのメリットは大きい。  現在、このツールを導入するには数百万円の費用がかかるが、「クラウド型のサービスとしての構想もある」(同)といい、今後は広く普及していく可能性もありそうだ。
《東京IT新聞 編集部》
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