社員の「働き方」に多彩な選択肢を用意し始めた企業の現状を報告 | 東京IT新聞

社員の「働き方」に多彩な選択肢を用意し始めた企業の現状を報告

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働き方を変えるためのツールやノウハウが洗練されつつある。今月(7月)8日から10日まで東京ビッグサイトで開かれている大型展示会「ワークスタイル変革EXPO」(リードエグジビションジャパン主催)では、新たな働き方を模索中の企業が現状と成果が次々と報告した。

規模が拡大した「ワークスタイル変革EXPO」

今年が2回目の開催となった「ワークスタイル変革EXPO」は、昨年の約80社から140社まで出展者が大幅に増加した
 ワークスタイル(働き方)の変革をテーマとした大型展示会として、昨年(2014年)初めて開かれた「ワークスタイル変革EXPO」。会場には働き方を変えることにつながる各種クラウドサービスやWebシステム、スマートフォン活用支援サービスなどを展開する約140社が出展。前回より大幅に規模を拡大させた。  展示会に加え、働き方の改革を実践している企業の経営層や担当者らによる特別講演やセミナーも増えた。  良品計画の社長と会長をつとめた松井忠三名誉顧問は、悪化した業績をV字回復させた経験から「(企業内の課題や現状を)見えるようになれば問題の8割は解決する」とアドバイス。  現場からの声に応じて常に改変し続けるマニュアルや、会議で決まったことを公開し、それが実行されているか否かが一目でわかるシステムなどを紹介した。

パフォーマンスが最大化できる働き方を選べるように

シスコシステムズの鈴木専務執行役員
 「イノベーションを醸成するワークスタイルとコラボレーション」との演題で登壇したシスコシステムズの鈴木和洋専務執行役員は、「今日と同じビジネスをしているだけでは生き残れない時代になった。イノベーションに対する姿勢が“普通”というレベルでは黄色信号だ」とし、企業におけるイノベーションの重要性を強調。  そして、イノベーションを起こすために必要な5要素として、「リーダーシップや人材開発、プロセスと仕組み、実行能力、そしてワークスタイルとコラボレーションだ」と訴えた。  また、ワークスタイル変革については「社員のパフォーマンスを最大化できる働き方の選択肢を示すことが大事だ」との考え方を示していた。

勤務時間や働く場所まで選べるサイボウズ

サイボウズでは社員のライフスタイルに合わせた働き方が選択できることを紹介する同社の中根執行役員
 サイボウズの事業支援本部長である中根弓佳執行役員は、自社で働き方変革を始めた経緯について、2003年ごろに離職率が28%に上っていたことが契機だと明かし、「採用も大変で教育コストもかかる。経営効率が悪いということに気づいた。経営方針を変え、多くの人がより長く成長して働けるようにした」と紹介。  現在では勤務時間や勤務場所について計9分類の選択肢を作っており、「育児や介護目的だけでなく、性別年齢問わず働き方を選べるようにした」。社員個々が置かれた環境によって、在宅勤務も短時間勤務も選べるようになっている。  さらには、退職しても6年間は復職ができるようにしたり、在職中も副業を認めるなど大胆な策を打ち出した結果、現在では「離職率は4~5%に下がった」という。  一方、働き方を変えるにあたっては、「ITツールは比較的簡単に手に入り、社内の制度も無理なく変えることはできるが、一番難しいのが企業風土を変えることだ」とアドバイスしていた。  なお、ワークスタイル変革EXPOはきょう7月10日まで行われている。
《東京IT新聞 編集部》

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