<夏の甲子園>朝日放送の中継、今年もPCやスマホへ異例の生配信 | 東京IT新聞

<夏の甲子園>朝日放送の中継、今年もPCやスマホへ異例の生配信

エンタープライズ 市場動向

この夏もインターネットで高校野球が楽しめる。昨年(2014)年の大会期間中に1000万以上のユニークユーザ(訪問者)を集めるなど大きな話題を集めた特設Webメディア「バーチャル高校野球」がパワーアップして今年も開設された。地上波での中継をインターネットで閲覧できるだけでなく、3つのカメラを切り替えることも可能。ユーザが好きなシーンを切り出してハイライト動画が作れる機能も機能もあり、ネットならではの楽しみ方ができる。

画期的だった「バーチャル高校野球」が今年も

ABC朝日放送が昨年(2014年)に初めて開設したWebメディア「バーチャル高校野球」
 今年で97回目を迎えた“夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)”は来月(8月)6日の開会を前に、47都道府県の約4000高校から選出される49代表を選ぶ地区予選が行われている。  全国各地で熱戦が繰り広げられるなか、今大会でもバーチャル高校野球が今月(7月)15日に開設された。  昨夏の第96回大会で初めて大阪の朝日放送(ABC)が開設したWebメディアで、地上波放送の映像をリアルタイムでネット配信するという珍しさに加え、複数カメラからの映像を自由に切り替えられるマルチアングル機能を設けるなど、画期的な試みとして高校野球ファンから注目を集めた。  今大会ではABCだけでなく、グループの新聞社で大会の主催者でもある朝日新聞社と共同展開。26の地方大会では決勝戦の映像配信を行うほか、本大会は開会日の来月6日から、決勝戦が予定されている同20日まで全試合が中継される予定だ。

中継映像を使って自分だけのハイライト動画を作る

今年のバーチャル高校野球はABCと朝日新聞社が共同で展開する
 8月6日からの本大会では、バーチャル高校野球上で、中継映像を観戦するだけでなく、試合後まで楽しめる機能が設けられたのが大きな特徴となっている。  試合中は中継カメラの映像だけでなく、「ピッチャーカメラ」「バッターカメラ」への切り替えができたり、一球ごとに球種やコースなどをリアルタイムで表示できたりする。  一方、試合後は公開されている中継映像から昨年好評を博したユーザが自分で好きなシーンを切り出し、ハイライト動画が作れる機能が展開される。自分だけのオリジナル動画を作成し、ソーシャルメディアなどで試合の感動を共有してもらいたい考えだ。  また、朝日新聞社は自社の電子版「朝日新聞デジタル」の会員限定だった一部コンテンツを含めて、高校野球コンテンツを集約した形で公開。地方大会も含めた細かなデータや情報まで、簡単に閲覧できるようになった。

ネット配信で潜在的なファン層を掘り起こす

夏の甲子園大会は今年で100周年を迎えた(日本高等学校野球連盟
 1915(大正4)年に始まった夏の甲子園は今年の大会で100年を迎え、日本になくてはならない“夏の風物詩”。甲子園球場に近い関西地区ではABCが全試合を中継し、全国に向けてはNHKが完全中継を行っているものの、平日の日中に行われる試合などを中心に、リアルタイム視聴が難しい層も多い。  昨年初めて開設されたバーチャル高校野球では、ABCによる中継映像をパソコンやスマートフォンで視聴できることから、潜在的なファン層を掘り起こしただけでなく、新たなファンも開拓したと言われている。大会期間中には1000万ユニークユーザを集めた。  地上波の放送局が自らテレビ地上波放送をリアルタイムでネットに流したことはほとんど例がなく、今後のスポーツ中継のあり方に影響を与える可能性が高そうだ。 【写真上】大会時の生中継イメージ 【関連記事】スポーツ界から熱い視線浴びる創業2年のベンチャー・リムレット(※バーチャル高校野球のIT面を担当、2015年6月29日) 【参考記事】TVを“ニコ動”化させてしまった!関西限定で流れた驚きの番組とは(※朝日放送の事例、2014年11月10日)
《東京IT新聞 編集部》

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