グーグルも賛同、ものづくりや地方重視の第9回「KDDIムゲンラボ」 | 東京IT新聞

グーグルも賛同、ものづくりや地方重視の第9回「KDDIムゲンラボ」

エンタープライズ ベンチャー/スタートアップ

KDDIのベンチャー支援プログラム「KDDI∞Labo(ムゲンラボ)」がさらに進化する。新機軸に据えるのは「地方創生と「ものづくり」。Webサービスやモバイル関連の首都圏のベンチャーが中心だった支援対象を拡大。協調して取り組むパートナー企業には米グーグルも加わる。ムゲンラボが始まった2011年以降、ベンチャーを取り巻く状況は急速に進展。世の中の動きに対応して「変化しながら、支援内容を見直す」(KDDIの高橋誠専務)考えだ。

地域のベンチャーを支援、ものづくり支援を開始

KDDIの高橋専務
 地域のベンチャーを支援するプログラム「Meetup!(ミートアップ)」は、宮城県石巻市や広島県、福岡市で新たに始める。前回第8期で初めて大阪市と組んだところ、一定の成果があり、ほかの自治体からも引き合いがあった。  広島県の湯崎英彦知事は自らも通信関連ベンチャーを創業し、上場した経験を持つ起業家であり、福岡市の高島宗一郎市長は全国の自治体が参加する「スタートアップ都市推進協議会」の会長を務める。ベンチャーと大企業の出会いの場を設け、地元経済の活性化にも貢献する。  ものづくり支援で始めるのは「ハードウェアプログラム」。プログラムの期間を従来の2倍の6カ月に延ばす。  「試作品を作るには3カ月では短すぎると日立製作所さんに言われた」(KDDIの高橋専務)ためだ。 三洋電機のデジタルカメラ部門が独立したザクティ(大阪市)やソフトウエア開発のソフトフロント、ロボット開発のユカイ工学(東京都新宿区)などと組む。

「地方創生」でも首都圏や海外見据える

ムゲンラボの第8メンバーら、左4人目が最優秀賞を受賞した「シンデレラシューズ」の松本久美CEO
 いずれのプログラムでも、ムゲンラボに賛同するパートナー企業とも連携を進める。  ものづくりプログラムでは、製品作りだけでなくビジネスモデル全体の構築まで一気通貫で支援する。地方創生でも首都圏や海外を見据えたサービス開発を目指す。  また、パートナー企業には“大物”が加わる。インターネットビジネスの雄、米グーグルだ。グローバルな視点でビジネス開発に取り組むのを応援する。  ほかにも住友不動産と三菱UFJニコスも参加。すでに三井不動産とクレディセゾンがメンバーだが、「一業種一社などという狭い考えはない。全18社が同業・異業の枠を超え、全面支援する」(高橋専務)。

第8期優勝は足にフィットする靴を選ぶサービス

 ちなみに、第8期の優勝者は、足にぴったりフィットする靴を選ぶ女性向けサービスを開始する「シンデレラシューズ」。  素足の写真を送信すると足の形状が分析され、そのデータに応じてECで販売されている靴の中から最適な一足を選び出す仕組みだった。  ムゲンラボは、革新的なインターネットサービスのアイデアを持つスタートアップ企業やエンジニアを対象としたKDDIが運営するインキュベーションプログラム。2011年8月に開始した。これまでにGiftee(ギフティー)やU-NOTE(ユーノート)などが参加している。 【写真上】KDDIのベンチャー支援プログラム「KDDI∞Labo(ムゲンラボ)」のWebサイト
《鈴江 貴》

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