ボカロ作品の魅力UP!産総研が「歌詞アニメ―ション」の自動表示技術 | 東京IT新聞

ボカロ作品の魅力UP!産総研が「歌詞アニメ―ション」の自動表示技術

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“ボカロ作品”の表現力がアップする――。「初音ミク」に代表される音声合成技術「ボーカロイド(ボカロ)」を使った楽曲に欠かせないのが曲に合わせた動画だ。このほど国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)が開始した無料サービス「TextAlive」(テキストアライブ)は、音楽に合わせて歌詞をアニメーションで自動表示。楽曲をより魅力的に表現できる動画を手軽に作れるようになるものだ。

無料サービス「TextAlive(テキストアライブ)」

産総研が9月8日に公開した「TextAlive(テキストアライブ)」
 産総研が今月(9月)8日に公開したTextAlive(テキストアライブ)は、歌詞アニメーションの制作経験のないユーザでも、曲に合わせた歌詞アニメーションを好みの演出で作って手軽に楽しむことができる。  曲に合わせて歌詞がタイミングよく動く歌詞アニメーションは、歌詞の文字がダイナミックに変形したり、移動したりして描画するなど、楽曲動画を魅力的に表現するためには欠かせない存在だ。  ただ、制作するには動画制作ツールをインストールし、使い方を習得する必要があることに加え、楽曲に合わせて文字ごとの動きを指定するなど相当の手間がかかる。そのため、制作経験のないユーザには敷居が高いものとなっていた。

独自の音楽理解技術で“歌詞アニメ”が簡単に

 このほど公開されたTextAliveは、産総研独自の音楽理解技術と新たに開発したプログラミング環境技術を融合。ユーザは楽曲を選んで、動画の「スタイル」を指定するだけでいい。あらかじめ解析された発声タイミングやサビ情報などを利用し、様々な演出の歌詞アニメーションをすぐに制作できるのが特徴だ。  直感的なインタフェース(仕組み)により、フレーズや単語・文字ごとの演出を「テンプレート」から選び、調整して、より詳細な演出を行うこともできる。  さらに、ユーザ自身もテンプレートや編集用インタフェースをTextAliveの画面上でプログラミングし、他のユーザと共有することもできる。

音楽関連コンテンツへの関心の高さに対応

 産総研ではこれまで、Web上の楽曲の中身を可視化する能動的音楽鑑賞サービス「Songle(ソングル)」を2012年8月に発表しており、翌2013年8月には楽曲間相互の関係性を可視化する音楽視聴支援サービス「Songrium(ソングリウム)」を開発して一般に公開してきた。  「これらの研究開発を通じ、能動的に音楽関連コンテンツと関わることへの人々の関心の高さが分かってきた」(産総研)といい、実証実験として今回のTextAliveを公開した。  今後、産総研ではこのサービスを「持続的な研究開発・運用を進めていく」とともに、「産業界と連携して、音楽配信サービスや、音楽に限らないコンテンツの制作支援、プログラミング教育など、さまざまな応用に展開していく」としている。
《東京IT新聞 編集部》

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