車内すべてが液晶ディスプレイ!? 日産のデジタルガジェットカー | 東京IT新聞

車内すべてが液晶ディスプレイ!? 日産のデジタルガジェットカー

ソリューション ものづくり

日産TEATRO for DAYS(東京モーターショー2015)
  • 日産TEATRO for DAYS(東京モーターショー2015)
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東京モーターショー(10月28日~11月8日)の日産自動車のブースの一角に、ユニークなコンセプトカーが展示されていた。「TEATRO for DAYS」と名付けられた真っ白な軽自動車は、時間の経過と共に内装の色やデザインが変化していた。いったいどういう仕組みなのだろうか?

この車を開発した日産自動車 先行商品企画部・塩崎達也氏(※)に話を伺うと、「これは自動車ではなく巨大なデジタルガジェットだ」と語る。

今回展示している車輌には、車内のあちこちにプロジェクターが搭載されている。これらのプロジェクターから投影される映像が車内のダッシュボードやシート、床に映し出され、色やデザインが変わる仕組みになっていた。

しかし潮崎氏は「本当はプロジェクターではなく、内装すべてを液晶ディスプレイにしたい」と語る。現在、まだ自由に曲げられる液晶パネルを用意できなかったため、苦肉の策でプロジェクターを搭載した。しかし近い将来に潮崎氏が求める液晶パネルが開発されたら、車内のシートやダッシュボード、天井、床、すべてを液晶タッチパネルにする予定。

「TEATRO for DAYS」をアピールしたいのは自動車ファンではなく、デジタルガジェットが好きな若者層。潮崎氏は「車内がすべてタッチパネルディスプレイだったら、とても楽しいと思います。車内すべてをひとつのディスプレイにするだけでなく、好きな場所に好きなサイズのディスプレイに設定できたら、いろいろな遊び方ができそう」と夢を語る。

ダッシュボードにはカーナビ、助手席にはスマホの画面、後部座席にはミュージックビデオを映す……など、車内全体をマルチモニターとしての使うアイデアも検討中。電気自動車は、それ自体が巨大なモバイルバッテリーなので、「TEATRO for DAYS」は移動目的がなくても中に入りたくなってしまうようなエンターテイメント空間を目指している。

最後に潮崎氏は、「実現するまで技術面だけでなく法規上の問題など山積みだが、いつかは発売したい。車に興味がないデジタルガジェット好きの人たちが、この車を通してドライブや旅など、移動する喜びを知ってくれたら、自動車メーカーとしては嬉しい」とコメントした。

※「崎」の字は、正しくは、旁の上が「立」。
《佐藤隆博》

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