企業もInstagramにおけるコミュニティの仲間 | 東京IT新聞

企業もInstagramにおけるコミュニティの仲間

コンシューマー サービス

 東京国際フォーラムで開催されている「アドテック東京2015」(1日、2日)。同展示会に出展しているFacebook社は1日、「Instagramでつながる世界4億人のコミュニティ」というタイトルのセミナーを開催した。同セミナーでは、Facebook社のサービスであるInstagram(インスタグラム)の現状について話がされた。

 登壇したのは、Instagramアジア太平洋地域コミュニティマネージャーの三島英里氏。三島氏は、「写真は世界の共通言語。ビジュアルコミュニケーションが進んでおり、世界のいろいろな人とやり取りができる」と語る。Instagramは国内のみならず、国境をまたいだコミュニケーションが取りやすいとの説明がされた。

■多くのアクティブユーザーが存在するInstagram

 現在Instagramの月間アクティブユーザーは世界4億人で、1日に投稿される写真は8,000万枚であるという。平均して、1人のユーザーが5日に1枚写真を投稿している計算だ。また、ユーザー1人あたりの平均滞在時間は1日あたり21分に上るという。つまり、自身が投稿するのみならず、他人の投稿を楽しむことに時間を使っていることがデータからもわかる。なお、日本ではこの1年間でユーザー数が倍となり、2015年9月時点で920万人のユーザーがいるとのことだ。

 これだけInstagramのユーザーが増えた理由として、3つの説明がされた。まずは”シンプル”であること。写真を投稿する、閲覧する、ユーザー間でコミュニケーションをするといった、機能のシンプルさである。2つ目は、”クリエイティブ”であること。写真のコントラストや彩度の調整が容易にでき、これがユーザーのクリエイティブを掻き立てる。そして3つ目は、”コミュニティファースト”。運営者が一般ユーザーと強い繋がりを持つことにより、日々の活動に反映させているとのことだ。

 また、人気を博している投稿例として、柴犬”まる”やワンプレート朝ご飯、エクスプローリング・ザ・アース、ザ壁部などが紹介された。いずれも、日本人により投稿された写真だ。Instagram外のSNSでも話題となっているものもあるため、Instagramを利用していなくても、これらの写真を目にしたことのある方もいるのではないだろうか。

■Instagramはオンラインからオフラインの世界へ

 三島氏によると、今Instagramでは「Online to Offline」が進んでいるとのこと。簡単に言うとオフ会のことであるが、ハッシュタグを活用し、手軽に大規模な人数を集められることが特徴のようだ。集まった人々で写真を撮り、これをInstagramに投稿しているとのこと。なお、このOnline to Offline の活動は、「InstaMeet」(インスタミート)と呼ばれている。

 日本では、「#MeetMeJapan」というハッシュタグを用いて参加者を募り、イベントが開催されたとのこと。「#MeetMeJapan」によるOnline to Offlineは、個人はもちろん、企業プロモーションでも活用することができそうだ。ユーザーと直接交流ができるようになるため、顧客の声に耳を傾けたい企業にとっては、十分に利用価値があるであろう。

■企業広告はInstagramの世界感を壊すか?

 セミナー後の質疑応答では、10月にリリースされたInstagram広告についての質問があった。参加者からは、「企業広告はInstagramの世界感を壊してしまうのでは?」との厳しい質問が上がった。

 三島氏は、「企業もInstagramにおけるコミュニティの仲間として考えている」と返答。つまり、Instagramの世界感を壊さずに、企業広告を出すことをポリシーとしているようだ。この企業広告の話は、この後のセミナーで登壇したFacebook広告担当者からも話があった。

 同広告担当者氏によると、「広告はユーザーの邪魔をするものではなく、ユーザーの世界感に溶け込ませるもの」とのこと。つまり、ユーザーを細かく細分化し、個々の利用者に合った”広告とは思えない”自然な動画・写真を流すことを意味している。これはFacebookの参加であるInstagramでも同様かと思われる。

 今後も利用者が増えていきそうなInstagram。個人の利用はもちろん、企業活動での利用検討をしてみてはいかがだろうか。

オンラインからオフラインの世界へ……Instagramの新展開とは

《松木和成》

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