現場の IoT 化を加速…富士通が“パッケージ” | 東京IT新聞

現場の IoT 化を加速…富士通が“パッケージ”

コンシューマー 産業のIT化

富士通は、ユーザー事業現場のデジタル化を加速させる「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(ユビキタスウェア)」の新製品10種を、20日より順次、提供開始する。

富士通の「ユビキタスウェア」は、人を中心とした様々なデータをセンシング・収集、解析・分析を行ない、顧客ユーザーが求めるデータとして提供でき、すぐに現場で活用することが可能だ。

記者発表会で富士通ユビキタスビジネス戦略本部の松村孝宏本部長代理は「IoTの理解は人によってさまざま。IoTは、顧客ユーザーとなる各社が事業化を検討しているステージだ。顧客ユーザーは事業で“困っていること”があり、“IoTで解決できるの?”、“解決できるなら導入しよう”と考える」と説明する。

人・物の行動や状態を高精度に検出する「ユビキタスウェア センサーアルゴリズム」は、社内外での実証を繰り返し、検出精度を向上させた。富士通の携帯電話らくらくホンに歩数計を搭載して以来の知見があるという。おもなアルゴリズムとして身体の姿勢、転倒・転落、熱ストレス、ジオフェンス、生体反応、いびき・咳などがある。

また「ユビキタスウェア コアモジュール」には、加速度、気圧、地磁気、ジャイロ、マイクなどの各種センサーと、データ解析用のマイコン、BLE(省エネルギー・ブルートゥース通信)が搭載されており、顧客ユーザーの製品・サービスに組み込むことが可能だ。

そのほか、最小誤差30cmの精度、遅延1秒で位置を把握することが可能な「ロケーションバッジ・タグ」や、心拍数や身体熱環境指数、位置、転倒転落など、人の状態を遠隔で把握する「バイタルセンシングバンド」など、顧客ユーザーの利用シーンにあわせて、組み込み用途から、製品、それらの運用、サポートまで一括したサービスを提供する。

また、IoT導入に向けて事前に検証ができるデバイスやアプリケーションなどをセットにした「ユビキタスウェア パイロットパック」も提供し、顧客ユーザーの実証実験をトータルに支援する。

すでに「パイロットパック」を活用して、情報・通信、化学、輸送用機器、官公庁・自治体、建設、鉄道などの10業種14社と、工場内の健康管理や従業員の位置把握・転倒検知などについて、検証・準備を行なっているそうだ。

ユビキタスウェアの料金は、注文に応じてパッケージを組み立てることや、事業が始まったばかりということもあり、具体的な金額を提示することが難しい。「パイロットパック」は約80万~130万円ぐらいで提供できる。同様に具体的な販売目標も設定されていないが「今はひとつでも多くの『パイロットパック』を使ってもらいたい」と松村本部長代理は語っている。5月の発表からすでに様々な業種・規模の企業から問い合わせが来ているという。
《東京IT新聞》

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