水中探査機「葛飾っ子1号」を展示 町工場見本市 | 東京IT新聞

水中探査機「葛飾っ子1号」を展示 町工場見本市

ソリューション ものづくり

葛飾の川をきれいにする会は、19~20日、東京・プリズムホールで開催された第2回町工場見本市2016に川底探査カメラ「葛飾っ子1号」を展示した。河川が多い葛飾区で環境保護に取り組む 「葛飾の川をきれいにする会」の依頼を受け制作された。

開発の発端は、葛飾区内の企業で、工業製品、産業機器、センサー、特殊光学パーツ、玩具などのデザイン、設計、試作を行なうアイデック企画の岩下義之代表取締役が釣りが好きで、彼の川底を見たいという願いから始まった。同じ葛飾区内で、フリーフォール型無人探査機「江戸っ子1号」を開発した杉野ゴム化学工業所が製作に協力した。これまでにタイプの異なる4機が作られた。

2014年に完成した「葛飾っ子1号第1号機」は、アクリル製円盤に、内視鏡などに使われる超小型カメラとLEDライトが4方向に向けてセットされ、水平360度撮影が可能なもの。給電と画像の送受信はケーブルを通して行なわれる。水中では電波が安定しないからだ。

第1号機は小型ゆえに水流に流され姿勢が安定しないため、定置固定型として開発されたのが「第2号機」だ。円盤下方に4本の脚がついている。「第3号機」はアルミパイプに市販型小型防水ビデオカメラと水中ライトを取り付けたもので、他の「葛飾っ子1号」のまわりを調査する補佐探査機だ。

最新型で開発も終わりに近づいているのが「第4号機」。アクリル製半球内に上下、360度回転できるカメラを1個取り付けた。第2号機同様の定置タイプだ。モニターを見ながら生物の動きに合わせてカメラの向きを動かしたり、自動追従もできるので、さらに長時間の観察が可能になった。

さらに水深500m以上、あるいは機能を絞った低コスト仕様、市販などの構想がある。「葛飾っ子1号」は「葛飾の川をきれいにする会」の観察会などで活躍しているが、そういったイベントに参加したプロのカメラマンが、商品撮影用の小型の電動回転台をアイデック企画に提案、商品化されたというエピソードもある。
《東京IT新聞》

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