“お得な電力”を選ぶポイント 新電力EXPO | 東京IT新聞

“お得な電力”を選ぶポイント 新電力EXPO

エンタープライズ 市場動向

 東京ビッグサイトで27日から3日間、新電力ビジネスに関わるサービスやソリューションが一堂に集まるイベント「新電力EXPO 2016」が開催される。4月1日から始まる電力小売りの全面自由化を間近に控え、2回目となる今年のイベントには279社・団体が出展。期間中は関連するセミナーも実施される。主催は一般財団法人省エネルギーセンター、およびICSコンベンションデザイン。

 「新電力EXPO 2016」は基本的に、電力やガス、新電力の企業がそれぞれのBtoB向けソリューションを持ち寄って紹介するトレードショーの色合いが強いイベントだが、全体を俯瞰してみると、全面自由化以後に一般消費者が「お得な電力」をどんな点に注意しながら選べばよいのか、特に一般電気事業者の取り組みを評価する際のチェックポイントも浮かび上がってくる。今回は、電力自由化でカギを握る事業者の中部電力、東京電力、東京ガス、中部電力へ取材を行った。

■会員向けサービス「カテエネ」と暮らしのコーディネートで差をつける「中部電力」

 中部電力では、利用者の家庭との接点を強くするエネルギーサービスとして、無料の会員向け情報サービス「カテエネ」を昨年からスタートした。Webを活用した「カテエネ」のプラットフォームでは、家庭の電気料金や省エネに関する情報を公開。会員向けのポイントサービスも展開している。特設サイトに毎月更新されるコンテンツを体験後、アンケートに答えると一定額のポイントが取得でき、1ポイントを1円としてさまざまな景品や、コンビニなどで使える電子マネーと交換できる。カテエネポイントを電気料金の支払いに充てることも可能だ。

 一般家庭のカテエネ会員向け新料金メニューとして、契約容量ごとに3種類に分かれたプランを用意。それぞれ2年契約で申し込むと、毎月150ポイント(150円分)のカテエネポイントがプレゼントされるか、または電気料金から毎月150円の割引が受けられる。

 また4月以降に始まる新サービス「暮らしサポートセット」では、家庭の水回りのトラブルや、カギの紛失、窓ガラスの破損などが発生した際の「駆け付けサービス」を365日・24時間体制で提供する。月額300円の電気料金に追加できるオプションとして用意することで、4月の電力自由化以後も顧客の囲い込みを強化する考えだ。

 また、こうした暮らしを支えるオプションサービスを、電気料金の割引のほかに他社サービスと差別化するためのツールとして用意する新電力サービスも多い。これらのオプションがどれくらいの追加料金で利用できて、さまざまな企業のプランどうしを比べるとどんな差が見えてくるのかも注意深く選びながら、トータルの魅力で比較する視点も大切だ。

 中部電力では法人向けのセットメニューとして、「集客お手伝いセット」「会計お手伝いセット」を電気料金と組み合わせることができるオプションとして提案する。例えば「集客お手伝いセット」では、凸版印刷の買い物情報を中心とするアプリ配信サービス「Shufoo!」と連携して、店舗経営者がアプリのユーザーに向けてチラシ広告を一斉配信できるツールが用意されている。

 中部電力では数年前からグループ子会社とともにサービスインフラを強化し、外部企業との提携も通じて電力小売自由化以後、中部エリア外にサービスを展開するための下地を固めてきた。中部電力のスタッフによれば、今後も「カテエネの会員を増やし、サービスを強化しながら“暮らしのコーディネーター”として中部電力の独自性を打ち出していく」ことに戦略の重点を置く考えだという。

電力自由化のカギを握るのは?“お得な電力”を選ぶポイントを「新電力EXPO」で探ってみた

《山本 敦》

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