【新連載:0からのEC開業】ECって何?…ECに向いている業種 | 東京IT新聞

【新連載:0からのEC開業】ECって何?…ECに向いている業種

コンシューマー EC

ECとは、「Electronic Commerce」の略称となります。インターネットなどのネットワークを介して契約や決済などを行う取引形態のことです。EC入門、課題と対策といったことを解説する連載です。まず第1回は、どのような業種がECに向いているのかをご紹介します。


ECの内容は大きく3つに分けられ、
(1)楽天やヤフーショッピングのような、企業と消費者間の取引のB to C
(2)ネットオークションやフリマアプリなどの消費者同士の取引のC to C
(3)企業同士の取引のB to B
があります。商取引の市場規模のうち、電子商取引(EC)が占める割合を指すEC化率は、現在、日本では約4.3%となっています。

ECにはリアル店舗と比較して、次のようなメリットがあります。
(1)販路が全国に広がる
(2)リアル店舗に比べ、運用コストが少ない
(3)365日24時間稼働できる
(4)アクセスや売上の効果検証を細かくできる
(5)初期投資が少ない
などが挙げられます。これらの事を踏まえた上でどのような業種がECに向いているのかをご紹介します。

1つ目は、競合性が低い業種であることです。EC化率を業種別にみると、
(1)事務用品、文房具:28%
(2)生活家電、AV機器、PC、周辺機器など:24%
(3)書籍、映像、音楽ソフトなど:20%
(4)雑貨、家具、インテリア:15%
(5)衣料、服装雑貨など:8%
(6)化粧品、医薬品:4%
(7)食品、飲料、酒:1.8%
となっています。

EC化率がすでに高い業種は競合性が非常に高く、後発で0から参入することは困難と考えられます。逆に、食品、飲料、酒の業種はEC化率が非常に低く、競合性が低く、これから伸びる余地が大きいと考えられます。

2つ目は、製造業であることです。商品を仕入れて、単純にそれを販売する小売店ですと、在庫の仕入れと管理にコストがかかることと、商品自体の差別化が難しく、価格競争になりやすいというデメリットがあります。製造業の場合は、受注してから製造して発送をする形で運営ができるため、「在庫を持たず」「商品のオリジナリティを出しやすく」「粗利率を高く」することができます。

また、商品自体を製造していなくとも、名入れやメッセージカード、デコレーション、アレンジメントなどで、オリジナリティを出せれば、差別化を行いやすく、価格競争になりにくくなります。

3つ目に、リアル店舗の運営にアイドルタイムがあることです。
飲食店、洋菓子店、花屋、宿泊施設などが挙げられますが、リアル店舗の運営に、客数や作業の少ない時間帯がある場合は、ECとの相性が良いです。ECでは、事前予約という形で注文が入るため、リアル店舗のアイドルタイムに、ECの注文の準備を行うことで、店舗全体の生産性を高めることができます。

「食品、飲料、酒」×「製造業」を満たす業種は、ECに非常に向いていると言えます。

筆者:高橋優貴(たかはし・ゆうき)
2008年の東京都立大学在籍時にプログラミングを習得し、個人事業主としてflash広告の制作を請け負い始め、中小企業から大企業まで、業種様々なECサイトの広告の作成を行う。2009年4月に株式会社FLASHPARKの設立しCEOに就任。2012年にケーキの総合通販サイト「バースデープレス」を立ち上げる。
株式会社 FLASHPARK
http://flashpark.jp/
プレゼントの総合通販サイト
http://www.birthday-press.com/
《高橋優貴》

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