“攻殻”の世界を現実化するテクノロジーが集結 | 東京IT新聞

“攻殻”の世界を現実化するテクノロジーが集結

エンタープライズ 企業動向

『攻殻機動隊』の科学技術をリアルに体感できる「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWORD」が、2016年2月11日、都内・渋谷ヒカリエホールにて開催された。
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」は、日本を代表する企業、公共機関、研究開発チームが一体となり、『攻殻機動隊』に描かれている数々の近未来テクノロジーの実現を追求するプロジェクトだ。イベント当日は、2015年10月~11月に東京、神戸、福岡の3都市で開催された「攻殻×ハッカソン」「攻殻×コンテスト」「攻殻×スタートアップ」にて優秀作品賞を授賞した12作品が展示された。

「攻殻×ハッカソン」に優勝チームとして選ばれたなかでは、チーム「Shift」が開発した、人工筋肉を用いた生体防御スーツ「Cyber Protection Suit」がサイボーグらしさを見せていた。このスーツは、人間が本来持つ持つ筋肉や骨格の剛性・弾性を強化することで、外部からの強い衝撃に耐えることを可能としている。人類の活動の場を様々な局地環境に広げていくことを目的に開発された。

また『攻殻機動隊』に登場するスナイパー・サイトーを連想させるテクノロジーも。「攻殻×ハッカソン」優勝チーム「Biomachine Industrial」が開発した視覚機能拡張インターフェースシステムだ。
こちらは特殊なヘッドマウントを装着することで、人間の中心視野領域を直感的にズームすることができる。奥歯を噛みしめるとズームイン、目を少し細めて凝らすことでズームアウトという仕組みだ。実際に体験してみたところ、リアルタイムかつ直感的にズームイン・アウトができ、あたかもサイトーのように義眼化したかのような気分を味わえた。

“義体化”を想起させるテクノロジーとして、「攻殻×コンテンスト」優勝チーム・ITKが開発した「ハンドロイド」が存在感を示していた。こちらは遠隔操作可能な五指可動型ロボットで、人間が入っていけない局地環境下で、人間の手作業を行う際に威力を発揮する。特殊グローブを装着した指の動きを読み取り、それをロボットでリアルタイムに再現する。実際に体験してみたところ、指の第一関節や第二関節まで細かい動きがしっかりと再現されていた。

『攻殻機動隊』でおなじみの“電脳空間”でのコミュニケーションを実現したのが、「攻殻×コンテスト」優勝チーム「神戸デジタルラボ・テレパシージャパン JV」が開発したコミュニケーションシステムだ。
スマートグラスにAR技術を併用することで、他者とリアルタイムで視覚や音声を共有することができる。リアルとバーチャルを融合させたコミュニケーションの新たな形を提供した。

そのほか会場では、救急医療や災害に対応した最先端ドローン・Project Hecatoncheir(ヘカトンケイル)、タチコマ型の高齢者の生活支援コミュニケーションAI、『攻殻機動隊』の義体を支える臓器設計技術など、『攻殻機動隊』の世界を実現する最先端のテクノロジーが展示されていた。

“攻殻”の世界を現実化するテクノロジーが集結 「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD」展示会レポ

《沖本茂義》

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