9割の教員が授業でICTを利用している…私立中高 | 東京IT新聞

9割の教員が授業でICTを利用している…私立中高

エンタープライズ 市場動向

あなたの学校で取り組んでいることを教えてください
  • あなたの学校で取り組んでいることを教えてください
  • あなたがご自身の担当授業でICTを利用する頻度を教えてください
  • あなたの学校で利用可能な設備を教えてください/あなた自身が授業で利用している設備を教えてください
 NTT東日本は、「中学・高校教員のICT利活用に関する意識調査」を行った。調査は私立中学・高校の教員を対象に、2015年11月26日から2016年1月13日の期間にアンケート用紙およびWebアンケートにて実施し、46校122件の有効回答を得た。

◆教育にもグローバル化や多様性の潮流

 社会のグローバル化、職業の多様化にともない、教育にもグローバル化や多様性が求められている。学校で取り組んでいる教育に関する設問では、「キャリア教育」71%、「グローバル教育」66%が高く、ついで「情報モラル/セキュリティ教育」58%、「コミュニケーション教育」57%となった。ほかに地域や大学・研究機関などとの外部連携も4割程度と高く、中高生が将来社会人として自立していくための多様な教育に取り組んでいることが伺える。

◆約9割が授業でICTを利用

 担当授業でICTを利用する頻度については、「毎回使う」20%、「ほぼ毎回使う」20%と4割がほぼ毎回利用していると回答。また、「必要なときに使う」46%を含めると86%が担当授業でICTを利用していることがわかった。

◆授業でのネット利用は教員59%に対し生徒37%

 ICT関連で教員自身が利用している設備としては、「プロジェクター/大型モニター」がもっとも多く77%、これに「授業で教員がインターネットを使用」59%が続く。なお、学校で利用可能な設備として97%が「プロジェクター/大型モニター」、81%が「授業で教員がインターネットを使用」とした。一方で、79%が「授業で生徒がインターネットを使用」できる環境があるにもかかわらず、利用しているのは約半数の37%にとどまる結果となった。

◆授業形態にかかわらずICTを活用

 今年度(2015年度)取り組んだことのある授業形態については、「一斉学習」96%、「協働学習・アクティブラーニング」69%、「個別学習」42%と続く。ICTを利用したことがある授業については「一斉学習」75%、「協働学習・アクティブラーニング」48%、「個別学習」26%となった。ICTの導入で「協働学習・アクティブラーニング」や「個別学習」への取り組みが進んでいるとともに、従来型の一斉学習でもICTが活用されていることが伺える。

◆教材・素材は学内作成が多数

 ICT活用授業で使用した教材・素材については、「学内で作成した教材」は「一斉学習」68%、「協働学習・アクティブラーニング」44%、「個別学習」20%に対して、「インターネット上にある素材(無償)」は「一斉学習」36%、「協働学習・アクティブラーニング」17%、「個別学習」9%といずれも少ない。無償提供されているコンテンツが十分ではなく、多くの教員が自ら作成している状況が想定される。ICTに関して感じていることとして「アプリを教育向けに無償で提供してほしい」などコンテンツの充実を望む声も寄せられた。

◆ほぼ全員がICT利用の効果を実感

 ICT利用の効果については「効果を感じてない」は1%にとどまり、ほとんどの教員がなんらかの効果を感じている。その効果は「授業をわかりやすく説明できるようになった」62%、「生徒の学習態度が改善した」58%、「生徒のプレゼンテーション技術が向上した」33%、「生徒と教員のコミュニケーションが活発化した」30%、「生徒同士の意見交換が積極的になった」28%などに現れている。

 多くの教員が効果を感じているICT利活用だが、一方で「大学受験を考えると、発表型より知識偏重型もおろそかにできず悩む」といった意見もあった。この教員は「毎回タブレットを活用し、グループワークを行っているが、授業進度が遅くなる」といった悩みもあるという。一方で「これからさまざまな場面で活躍する人材を育てるには、講義形式の授業や知識の詰め込み型ではなく、主体的な学習活動を身につけさせることが必要。そのためにICT活用がその一助になると考える」といった意見もあった。

9割の教員が授業でICT利用…NTT東が私立中高調査

《田村麻里子》

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