“のり巻き”みたいなキーボード、ビジネス使いにピッタリだった ガジェット | 東京IT新聞

“のり巻き”みたいなキーボード、ビジネス使いにピッタリだった ガジェット

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 アップルから大判12.9インチの「iPad Pro」が発売されてから、専用のキーボード付きカバー「Smart Keyboard」を組み合わせてビジネスシーンでも活用しているというユーザーの声も聞く。Windows陣営の「Surface」シリーズも含めて、タブレットPCをビジネス用途にもフル稼働させるためには、快適に文字入力ができるキーボードが欠かせない。

 今回は、LGエレクトロニクスから発売された、のり巻きのように変形するBluetoothキーボード「LG Rolly keyboard」を紹介しながら、iPhoneなどふだん使いのスマホをビジネスツールとして活用するテクニックを探ってみたい。

■のり巻きのように変形する“ローリーキーボード”

 最近の一般的なスマホは画面サイズが5インチ前後に大型化して、精彩感も高くなっている。視認性が高いので、ある程度長文のメールなどテキストを作成するためのディスプレイとしては、もはや立派なビジネスツールになる。あとは快適にタイピングができて、軽快に持ち運べるBluetoothキーボードさえ見つかれば、テキスト作成だけならノートPCに匹敵する快適な作業環境を手に入れることだって無理ではない。

 「LG Rolly keyboard」は昨年9月にドイツ・ベルリンで開催されたIFA2015で発表され、昨年末の12月からいよいよ国内での販売がスタートした製品だ。現在はAmazonと蔦谷家電で取り扱われている。正式な型番は「KBB-700」で、“ローリーキーボード”は愛称だ。QWERTY配列のキーはフルサイズに近い17mmのピッチを実現。大人の男性でもきゅうくつに感じることなくタイピングができる。キーボードのストローク感は好みが分かれるところだが、同機はわりとカチカチとしていて、やや深めの打鍵感。筆者は心地よく感じた。

 Bluetoothキーボードは本体が重くサイズがかさばるようでは、一緒に使うスマホやタブレットのポータビリティごと損なわれてしまう。操作性と携帯性の両方をバランスよく高めたというローリーキーボードの場合、シート状のキーボード部分を丸めて“のり巻き”のような形にして持ち歩けるギミックが大きな特徴になる。両側面にマグネットを配置。開いた状態から一段ずつ巻いていくとマグネット部分が小気味良く“カチッ”と重なる。キーボード部分が完全に巻き上がると四角いスティックのような形になり、マグネットで固定されるのでキーボード部分が知らないうちに開いて傷ついてしまう心配もない。本体は156gと非常に軽く、女性のユーザーもバッグの中に入れて負担なく持ち歩けるだろう。

■タブレットやスマホが立てかけられるビルトインスタンド付き

 本体の電源はキーボードを開くと自動でオンになり、反対に巻き上げるとオフになる。スマホなどモバイル機器とのペアリングモードはキーボードの「Fn(ファンクション)+B」で起動。初回のペアリングを済ませば、2度目からは機器どうしを起ち上げた時に自動でペアリングされる。キーボードの盤面に青い字でプリントされている機能や文字についてはFnキーを押しながら操作すると入力できる。

 数字キーがFnキーと同時入力になっているのが同機の個性であり、クセにも感じられるところだ。はじめは何となく戸惑って、慣れるのにも少し時間がかかった。できれば数字キーは独立させて欲しかったところだが、そうすると巻き上げたときの形状が四角にならないからだろう。筆者としては五角形のデザインもアリだったと思う。

 キーボードを開いてから背面にあるビルトインスタンドを引き出せば、スマホ以上、最大10インチぐらいまでのタブレットを斜めに立ててノートPCのようなワーキングスタイルで心地よくタイピングができる。2台までの機器がマルチペアリングできるので、例えばスマホとタブレットにペアリングしておいて、タブレットで文章を作成中にスマホにメールが着信したら素速くペアリングの相手をスマホに切り替えて、メールをキーボードで入力して軽やかに返信できる。機器のスイッチは「Fn+D」のキー入力になる。ペアリングされている2台の機器を同時に使うことはできないので、必ず切り替え操作は必要だ。

 同機が対応するOSはAndorid 3.2以上、iOS 5.0以上、PCはMacがOS X以上、Windows 7以上と幅広い。日本語・英語の入力切り替えのキー割り当てはOSや端末の機種によっても異なるようだが、今回筆者が試した限りではXperiaシリーズの場合「Alt+Fn+Tab」、iPhoneでは「Control+Space」、WindowsタブレットのDELL Venue 8では「Alt+Fn+Tab」の組み合わせだった。Windowsについては「Cmd」キーがWindowsキーに割り当てられているようだ。Andoridの場合「Alt+Tab」でマルチタスクアプリが切り替わった。

 キーボード本体のバッテリー残量は「Fn+Space」のキー操作で確認ができて便利だ。15%以上なら青色に点滅、15%~5%まで下がると点滅が赤色になり、いよいよ5%を切ってしまうと赤色のランプが常時点灯する。

 通常の文字入力は数字入力に加えて、日本語入力で多用する「ー(棒引き)」もファンクションキーとの同時押しが必要な点がやや面倒に感じた。上下左右の矢印キーも十字のレイアウトになっていないので最初は少し戸惑った。ただ、キーボードごとに違う配置などのクセを体で覚えこむ手間は、アクセサリー製品を買い換えた時などには避けて通れない道なので、新しい外国語を覚えたり、楽器を練習する感覚で楽しんでしまった方が得だ。

■スマホで長いメールを打つときにも便利

 本体の電源は単四形乾電池が1本という仕様。新品の電池なら3ヶ月間は持つというので、こまめにバッテリーのステータスを確認しながら使えば、ふだん使いで問題はなさそうだ。ただ、気になるのは海外旅行などに持ち出した際に、旅先で不意に電池が切れてしまった時の対処方法だ。単四形乾電池は海外でも比較的簡単に購入できるとは言え、旅行先で何不自由なく電池が購入できるとは限らない。エネループなど繰り返し充電できる単四形電池を持参してカバーするのがいいだろう。

 一般的に変形タイプのキーボードは膝の上に乗せるとぐらついて文字が打ちづらいと言われることも多い。本機も基本的にはフラットなテーブルの上などに置いて使った方が真価を発揮するキーボードだが、実際に試してみると一枚板のスレートタイプのキーボードよりも、打鍵した時の衝撃を可変キーボードのつなぎ目がいい感じに吸収してくれるので、本体が膝から滑り落ちることもなく、何とかタイピングができた。ただ、やはり大きなタブレットをビルトインスタンドに立てた状態では全体が安定しないので、あとはタブレットは安定した場所に置いて、キーボードだけ膝の上に乗せてタイピングするという使い方が考えられる。

 筆者が使ってみた限り、携帯性・操作性ともにビジネスシーンで大いに活躍しそうなモバイルキーボードだと感じた。ほかに気になるポイントは価格とパフォーマンスのバランス。本項を執筆している3月中旬時点では、Amazonでの販売価格は税込で12,980円と、Bluetoothキーボードとしてはやや高めの設定だ。

 実機に触れて試せる機会があればハンドリング感も含めて購入を吟味できるが、今のところ東京・二子玉川の蔦谷家電に展示があるようだ。実機に触れられない場合は、ユニークなデザインとポータビリティの高さに価格相応の価値を見いだせるかが購入の決め手になる。ビジネスシーン以外にもiPhoneなどスマホで長文のメールをやりとりする際などに役立つので、同機のようなハンドリングしやすいBluetoothキーボードは1台持っていても損はないと思う。

協力:LGエレクトロニクス

【オトナのガジェット研究所】“のり巻き”みたいなキーボード! 意外にもビジネス使いにピッタリだった

《山本 敦》

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