ViZiMOの可能性

《OGC2008講演》

2008年04月01日(火)

[ 78 号]

 3月14日、「オンラインゲーム&コミュニティサービスカンファレンス(OGC)2008」がベルサ―ル神田にて開催された。オンラインゲームやコミュニティなど、マッシュアップするオンラインコンテンツの今後を探るべく、業界関係者やユーザーが集結した同イベントは、話題の企業・団体の講演を中心に、展示や意見交換会など、充実した内容で行われた。

 その中で特に気になったのが、株式会社マイクロビジョンの「ViZiMO」(以下ビジモ)。ビジモは、SNS+3Dアバター+投稿型の3D仮想空間で構成されたネットワークコミュニケーションサービスだ。仮想空間に配置された物体の衝突と挙動を力学的に再現する技術で、静止・落下・転がる・ぶつかる・跳ね返るといった動きをリアルに表現可能。SNS機能としては、日記やコミュニティをはじめ自作のゲームやアート、箱庭の仮想空間を投稿公開することで、「ViZiキャラ」と呼ばれる3Dアバターがその空間を楽しむことができる。

ViZiMOサイト(http://vizimo.jp/)

ViZiMOサイト(http://vizimo.jp/)


 同イベントでは、「物理エンジンを搭載した3D仮想空間『ViZiMO(ビジモ)』の可能性」と題した講演が行われ、同社の青沼実代表取締役社長が、会員が制作した縄跳びゲームや野球ゲームなど人気ゲームを紹介し、その場で新たに仮想空間を創るデモンストレーションを行った。

マイクロビジョンの青沼氏はOGC講演でViZiMOの魅力を披露した

マイクロビジョンの青沼氏はOGC講演でViZiMOの魅力を披露した


 ビジモでは、専用エディター「ViZiKiT」を使用し、積み木を組み立てるような簡単操作でゲームなどを制作できる。上級者向けには、イベント管理メニューが付いており、メニュー項目の選択だけでアクションアドベンチャーなど3Dオンラインゲームを制作可能。いわゆるメタバースのオブジェクト作成といえば難しそうだが、10分程度でサクサクとゲームを制作できてしまっているのを目の当たりにして、ライトユーザーの取っつきが良さそうに感じられた。また、大きな特徴である物理エンジン搭載によって表現される、積み木が崩れる瞬間の動きやブランコの揺れ幅などには驚かされた。現実世界で当然の重力も、こうして実装されると、仮想空間が近しいところに下りてきたように感じられる。本紙読者に「2.0」はお馴染みかと思うが、専門的な技術習得を要さずに、ユーザがアクションなどのゲームを手軽に作れて、それがコンテンツになっていく、また複数でゲームを楽しめる、そうした場としてビジモが機能する、というイメージは、〈ゲーム2.0〉とでも呼ぶのに相応しいように思えた。青沼氏は、「将来的には、コンテストによる優秀コンテンツを商品化して家庭用ゲーム機との連携や、3D仮想空間機能を携帯電話でも提供したい」と語っていた。

「ViZiKiT」で簡単にゲームを作れる

「ViZiKiT」で簡単にゲームを作れる


 2月14日からオープンβ2テストを公開中のビジモ、今後の成長に期待したいところだ。
( 石田絢子 )

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