第6回 株式会社トライバルメディアハウス 池田紀行
【Toprunner Interview NEW VISION】
2007年08月28日(火)
[ 50 号]
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エンタテインメント
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池田紀行(イケダノリユキ)…株式会社トライバルメディアハウス エグゼクティブマーケティング ディレクター。 1973年 横浜市生まれ。マーケティング会社、コンサルティングファームを経て、2002年に独立。2006年に、日本初のバイラルマーケティング専業会社を設立し、代表に就任。2007年にトライバルメディアハウスに参画。講演、雑誌への寄稿など多数。
『クチコミ』は今、広告業界で最も注目されているプロモーション手法といってもいい。この新しい分野でプロモーション設計を立てられるプロは、まだ少数しかいない。その中の一人、数々のクチコミプロモーションを手がけている池田さんに、仕事の流儀を訊いてみた。今回は、六本木・巨牛荘にて。
和田: 今の池田さんの仕事内容を教えてください。
池田: 今はインタラクティブ・エージェンシーとしての活動が主ですね。いかにインタラクティブな世界で企業のメッセージを消費者に伝え、動かすかというのを、企業さんとやっています。リアルなイベントやPRだったり、マスの広告と連携させるのも非常に重要なので、そこは大手代理店さんと一緒にやっていますね。何かを伝えたいときに、やはりネットですべてが完結できるわけじゃないですから。
和田: プロモーションにおけるネット、特にクチコミの役割をどう考えていますか。
池田: マスの終焉なんて言われていますが、何だかんだ言って、今はまだTV-CMのパワーは強力です。ただそのときに『TVを見て、店頭に呼ぶ』、または『TVで発信して、リスティング・アフィリエイトで刈り取る』というところの“間”がないんですよ。よくナショナルクライアントの担当の方などと話すときに、今回一番クチコミに期待しているのはその間を埋めることなんだ、って言われます。
和田: なるほど。クチコミがそこの間を補完するという考え方は、確かにそうですね。
池田: クチコミというか、インタラクティブが、ですね。さらに、ひとつの見方として、 これから日本の人口も減って企業の売り上げが減ると考えると、マーケットが縮小していく中でターゲットがカブリまくってくることもあるわけですよね。そういったときにユーザーと向き合い、語りかけて、どうやってその商品を選んでもらうようにするのか、その手段(メディア)は、間違いなくマスの役割ではない。でも、それがクチコミとかバイラルだと決め付けるわけでもなくて、あるターゲットに何かを伝えたいときに、いつ、どのように、どんな感情や文脈をともなって伝わるべきなのかを、とことん考えなきゃいけないと思っていて。突き詰めると、“受け手がどう思うか”、もうホント、そこだけです。
和田: 池田さんは前職のときも数々のバイラルプロモーションを手がけていますが、まったく新しい方法論でやるということをクライアントに納得させなければいけませんよね。そのときに、気をつけていることなどはありますか?
池田: これをいうと身も蓋もないんですが、クライアントの宣伝部の方もやはりサラリーマンですから、まったく新しいプロモーション手法にチャレンジして失敗するわけにはいきません。だから担当の方が新しい手法を採用できるエクスキューズやオプションを用意してあげることも重要だと思います。いわずもがな、最も重要なのはターゲットに対する最適なコミュニケーションデザインですが、それが世にでなければ何も始まらない。そういう意味で、担当の方への「愛」も重要だと思うんです。この世は全て「人間」がいて、ですからね。
和田: 「愛」ですね(笑)
池田: あとはいろんなレベルの人たちを説得したり、理解してもらわないといけないときに、いかにシンプルにわかりやすく設計できるかどうかっていうところですね。ウェブは手段に流行り廃りがあって、用語もたくさんありますが、ギョーカイの悪い癖です。何事もシンプルにわかりやすく。自戒の念を込めて、ですけどね(笑)
和田: ありがとうございました。
クリエーター新作紹介
「イケダノリユキのCOMMUNITAINMENT Blog」
コミュニケーションの主戦場がエンタテインメントコミュニケーションに移行する現場をレポート
URL:www.tribalmarketinglab.jp/communitainment/

インタビュアー 和田宗衛門
2006年、駄犬修一とクリエイティブユニット『LENS』結成。広告会社にてTV-CMやインタラクティブ広告など実績を残しつつ、多方面での人脈をいかしアーティストとして活動。2007年、コンセプチュアル・アートDVD『東京ヌードル』リリース。9月24日よりヴィレッジヴァンガードなどで本格発売。
連絡先:tokapeb@mac.com

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