オンライン店舗「BOOKOFF Online」オープン

2007年09月04日(火)

[ 51 号]

 本やCD、DVD、ゲームなどの中古商品を扱っているブックオフコーポレーションは、オンライン店舗「BOOKOFF Online」をオープンさせた。サービスインからわずか2週間で会員数1万人突破という数字にも驚きだが、なんと、このサイトでは新品の取り扱いが行われているという。

http://www.bookoffonline.co.jp/

http://www.bookoffonline.co.jp/


 何はともあれ、ここは一オンラインショッピングファンの目線でレポートしてみたい。まず、誰もが単純に思いつくのは、本やゲーム好きには欠かせないアマゾンとの比較だろう。確かに「中古に関してアマゾンはCtoCビジネス。弊社の場合、ブックオフ店舗のクオリティーを保証する普通のショッピングサイト」と広報・清水氏が指摘するように、両者には根本的な違いがある 。しかし、欲しいものを安く買うというユーザー目線に立てば、1円の古本を買っても、1冊ごとに315円の手数料がかかるアマゾン(新品は1500円以上なら無料)に対して、中古、新品を問わず、購入商品の総額が1500円を超えた時点で送料が一切かからないことは大きな魅力である。

 また、コミックなど長い巻数の商品をまとめて、しかも中古商品を優先して最安値で一括購入できる「オトナ買い機能」も、アマゾンでは絶対にあり得ないシステムといえる。「中古品の在庫がない場合、新品商品を自動で補完して揃えてくれる。これが大反響を呼んでいて、このサイトの目玉となっている」。

 このほか、倉庫の状況をつぶさに伝える「入荷お知らせメール」や「値下げお知らせメール」も今後、さらなる呼び水となる優れた機能といえるだろう。

 ただ、商品ラインアップとなると、全国のユーザーが中古商品の倉庫となっているアマゾンに軍配を上げざるを得ない。「現段階では専用の倉庫からの発送のみ」とのことで、在庫が全国のブックオフ店舗と連動でもすれば、多少、話は変わってくるのだろうが、ブックオフで安く仕入れたマニアックな商品を、アマゾンで高値をつけて売るといった現象が起こる昨今だ。コアな商品を期待する向きは、物足りない印象を受けるかもしれない。また、新刊の在庫についても、個人的関心で比較した限りでは、残念ながら劣っている感は否めない。
取締役にBK1元COOの河野武氏
 最後に、中古書店の寵児が歩むであろう今後について触れておこう。同社は中古衣料品を販売する「B-STYLE」を抱えるなど、幅広い分野においてユーズド商品の販売を手掛けており、「BOOKOFF Online」が近い将来、アマゾン化していく可能性は十分考えられる。そして、この裏づけとなるのが、サイトオープンに先立って、ビーケーワン元COOの河野武氏が取締役に迎えられているという事実だ。

 「現時点で新品の取り扱いはオンラインのみとなる。サイトについても、当面は書籍やゲームなどパッケージドメディアに絞って、サービス体制を確立し、安定した商品を提供していくことが最優先」。広報担当・清水氏の慎重な発言とは裏腹に、展開は案外、急速な動きを見せるかもしれない。
( 板垣威史 )

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