10月1日、1990~2000年代を代表するイギリスの国民的ロックバンドで、日本でもトップクラスの人気を誇る5人組「レディオヘッド」が、4年ぶりの新作「In Rainbows」を10月10日にリリースすると発表した。
この唐突な発表と販売開始に世界中が驚きに包まれたが、彼らはさらなる衝撃を用意していた。何とリリース形態はレコード会社を通さず、DRMなしmp3によるダウンロード方式。さらに価格は“it's up to you” ―ユーザーが自由に設定できる―という、これまでの常識を完全に打ち破った販売方法を採ったのである。
レディオヘッドに限らず、世界的な知名度を持つアーティストが、レコード会社を介さない販売手段を模索するケースが近年増加している。レディオヘッドと同じく在英のベテランバンド「シャーラタンズ」は、2008年初頭に新作アルバムを完全無料で配信すると発表。テクノ・シーンの大御所「アンダーワールド」も、契約切れの期間を利用して、新作やライブ音源を公式HPにアップロードした。またアメリカでは、音源のダウンロード販売を積極的に行なってきた「プリンス」が、新作「プラネット・アース」を英の新聞「メール・オン・サンディ」のオマケとして配布する手段に出た。加えてオルタナティブ/インダストリアル・ロックの雄、「ナイン・インチ・ネイルズ」も、10月8日、大手レコード会社との契約を結ばず、今後独自にリリースすることをHPで宣言した。
上記のアーティストに共通しているのは、レコード会社を介した流通システムへの疑問である。レコード会社は高い宣伝力を持つ代わり、安くない額の中間マージンが発生し、結果的にCDの価格が上昇する。つまり末端のリスナーにその負担が回り、それが音楽に接する機会を減少させていると彼らは考えているのだ。そのような問題は昔から叫ばれていたが、ウェブ環境の世界的な整備によって、アーティストたちは無料配信などの反抗(もしくは実験)を容易に行なえるようになったのである。
アーティストとしては、たとえ音源を無料で配信しても、著作権さえ所有できればある程度の収入が見込める。加えて「音楽を聴いてもらいたい」という原理的で究極的な欲求を持つ彼らだけに、有名グループがレコード会社との対立も覚悟でこうした行動に出るのは当然と言える。「レコード会社経由」から「セルフ販売」へ―今後もこの流れが強まるのは間違いないだろう。
この唐突な発表と販売開始に世界中が驚きに包まれたが、彼らはさらなる衝撃を用意していた。何とリリース形態はレコード会社を通さず、DRMなしmp3によるダウンロード方式。さらに価格は“it's up to you” ―ユーザーが自由に設定できる―という、これまでの常識を完全に打ち破った販売方法を採ったのである。

レディオヘッドの新アルバムサイト(http://www.inrainbows.com/)。ダウンロードによる販売のほか、CD2枚とアナログ、ジャケットを加えたBOXセットも販売中だ。BOXセットの方は日本円にして約1万円弱と高めだが、それでも既に20万セット以上の予約が入っていた(10月9日時点)
レディオヘッドに限らず、世界的な知名度を持つアーティストが、レコード会社を介さない販売手段を模索するケースが近年増加している。レディオヘッドと同じく在英のベテランバンド「シャーラタンズ」は、2008年初頭に新作アルバムを完全無料で配信すると発表。テクノ・シーンの大御所「アンダーワールド」も、契約切れの期間を利用して、新作やライブ音源を公式HPにアップロードした。またアメリカでは、音源のダウンロード販売を積極的に行なってきた「プリンス」が、新作「プラネット・アース」を英の新聞「メール・オン・サンディ」のオマケとして配布する手段に出た。加えてオルタナティブ/インダストリアル・ロックの雄、「ナイン・インチ・ネイルズ」も、10月8日、大手レコード会社との契約を結ばず、今後独自にリリースすることをHPで宣言した。
上記のアーティストに共通しているのは、レコード会社を介した流通システムへの疑問である。レコード会社は高い宣伝力を持つ代わり、安くない額の中間マージンが発生し、結果的にCDの価格が上昇する。つまり末端のリスナーにその負担が回り、それが音楽に接する機会を減少させていると彼らは考えているのだ。そのような問題は昔から叫ばれていたが、ウェブ環境の世界的な整備によって、アーティストたちは無料配信などの反抗(もしくは実験)を容易に行なえるようになったのである。
アーティストとしては、たとえ音源を無料で配信しても、著作権さえ所有できればある程度の収入が見込める。加えて「音楽を聴いてもらいたい」という原理的で究極的な欲求を持つ彼らだけに、有名グループがレコード会社との対立も覚悟でこうした行動に出るのは当然と言える。「レコード会社経由」から「セルフ販売」へ―今後もこの流れが強まるのは間違いないだろう。
(
森樹
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