第10回 会社社長/クリエイティブディレクター 古瀬 伸一郎
【Toprunner Interview NEW VISION】
2007年11月06日(火)
[ 60 号]
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エンタテインメント
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最近、6人もの友人に「来年結婚するつもりだ」と言われ、げんなりしている。
それはさておき、同年代の人間が最近メキメキと活躍し始めているのだが、今回はその中の1人。CMの制作会社にいた頃の同期の古瀬くん。渋谷にある最高にうまい宮崎料理屋“おじゃったもんせ”にて。

古瀬 伸一郎 … 1979年、神戸生まれ。早稲田大学在学中にデザイナーの佐藤と共にアパレルブランド「TOKYO RIPPER」を始動、2002-2003A/Wより東京コレクションデビュー。ブランドのプロデュース、コレクションの演出を担当。2003年、CM制作会社に入社。制作として働くかたわら、コレクションの演出を続ける。2006年、制作会社を退社し、TOKYO RIPPER代表に就任。日々、自らのオタク性と アパレル業界の華やかさとのギャップに悩んでいる。
和田: 東京コレクションよかったね、人たくさん来てたよね。テーマが“風船と種”ってことだったんだけど、世界観作ることに成功してたね。ああいうブランドイメージを確立させていくのに苦労はあった?
古瀬: デザイナーも自分も早稲田の文系の学部で、元々アパレルのアの字もない。服の作りとかも、専門家からすると「は?」っていうところがあるんだよね。いい意味でも悪い意味でも。デザイナー自身が服にそこまで重要性を置いてないところがあって。普通はまず服を作ってそれを基にコレクションの内容を決めていくんだけど、おれらの場合、風船についた服が降りてくるようなコレクションやりたいね、それにはどんな服が合うか、っていうところから始まる。逆なんだよね。だから自然とコンセプチュアルになっていくっていう。いい意味で言えばアート寄りなんだけど、アパレル業界から見たら、アングラだと取られかねないってところあるよね。純粋に服のシルエットとかで勝負するブランドではないからね。服とその服のある背景、雰囲気も含めて全体として、空間で売っていくブランドだと思ってる。

2008 SPRING/SUMMER COLLECTION
和田: かっこいいね(笑)そういうことなんだ。古瀬のブランドってエコロジーっていうのをブランドのカラーにしてるよね。それってなにか理由があるの?
古瀬: ファッションってつまりは流行で、そのデザインは消費されることが前提なんだよね。下手したら半年後には時代遅れになってしまうっていうのがあって。それに対するアンチテーゼ、罪滅ぼし、なのかもしれない。TOKYO RIPPERには、古着をリメイクして新しい形の服にして発表するリメイクラインっていうのがあるんだけど、リメイクって一種のリサイクルでしょ。おじさんっぽい服だって、リメイクすればかっこよくなりうる。この前渋谷で、着なくなった古着を3着お客さんに持ってきてもらって、2着はもらって、1着は無料でリメイクして返してあげるっていうキャンペーンをやったんだけど、けっこう評判がよかったよ。
和田: 古瀬にとって服を売ることって、どういうことなのかね。この質問、難しいけど(笑)
古瀬: そうね(笑)さっきもいったけど服を売ることって二次的なものなんだよね。CMってさー、最初会社に入ったとき、上の人とかに「CMはアートじゃねー」って言われたじゃん。あくまでもビジネスだって。服もそうで、生活用品だからさ。“着る”っていうリアリティがないと売れない。けど、CMのときも「けど!」だったじゃん。でもそれでもやっぱり面白いものを作りたいっていうのがあったじゃん。そりゃあ売れないと食っていけないけど、ただ着やすいだけの服より、コレクション全体で観て意味のある服を作りたいんだよね。だから目的がコレクションで、服はコレクションをやるための道具でしかない、という考えはあるね。逆なんだよね。それがバーンと売れない理由かもしれないけど(笑)
クリエーター新作紹介

(http://www.tokyoripper.com/)
インタビュアー 和田宗衛門

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【インタビュアー】和田宗衛門
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