音楽の販売形態は、ここ数年間で急激に変化している。CDなどパッケージ中心のものから、PC・携帯へのデータ配信が主流となりつつあるのだ。ユーザーにとっての情報源も、音楽雑誌に頼るのではなく、ネットでの情報収集が大きなウエイトを占めるようになってきた。こうした状況の中で、独自に編纂した音楽ニュースを配信し、着実に支持を広げているウェブサイトがある。それがニュース系音楽ポータルサイト「ナタリー」だ。
「ナタリー」は、株式会社ナターシャによって2007年2月から運営がスタートした、新しいサイトである。代表の大山卓也氏(1日平均2万ヒットを誇る音楽系個人サイト「ミュージックマシーン」の運営者としても知られる)は、ゲーム雑誌の編集者、フリーのライターを経て、「ナタリー」を立ち上げた。
「個人でやっているミュージックマシーンは、各媒体のニュースをピックアップして扱っています。それとは別に、独自の音楽情報を配信するサイトを構築したいと考えていました」(大山氏)
携帯向け「ナタリー mobile」開設
「あなた好みの音楽ポータルサイト」を掲げるナタリーでは、会員登録(無料)を行なうことで、「マイページ」と呼ばれるユーザー専用のページを作成可能。さらに約900組の登録アーティストの中から好きなアーティストをリストに加えると、そのアーティストに関する情報・ニュースだけが取得できるオンデマンド・システムとなっているのが特徴だ。また、アップル社のiPod touch搭載ブラウザにインターフェイスを最適化した「ナタリー touch!」のほか、11月14日には、ソーシャルブックマークのコメントをサイト内に表示する「N.A.O.Y.A.」と、携帯電話向けの「ナタリー mobile」も開設。ウェブ媒体に沿ったサービスを次々と投入している。
「紙媒体とは明確に異なる考え方が必要だと思います。『N.A.O.Y.A.』もその一環で、配信したニュースに対するユーザーの反応を、再びナタリー本体に集約することで皆が楽しめる。まさにウェブならではのものですね」
ここで気になるのが、大手レコード会社や販売店をスポンサーに持たないナタリーの収益状況だ。
「ナタリーは既に黒字です。実は収益の大部分は広告ではなくて、ナタリーのニュース記事を他のサイトに合わせてリライト・二次配信することで得ています。現在、広告記事も実験的に採り入れていますが、ニュースを軸としたメディアとしての立ち位置は揺らがないようにしたいですね 」
速報性が重視されるニュース記事、そしてモバイルとの連携力など、ネットの長所を最大限に活かした構成を心掛けているナタリー。月間ページビューも、11月時点で70万アクセスを突破した。二次配信を軸とした収益モデルによって、メディアとしての透明性も高く保たれており、ユーザーが真に求める情報を素早く配信できるサイトとして、今後より一層の飛躍を遂げそうだ。

ナタリーのトップページ(http://natalie.mu/)。1日平均20~30個の記事がアップされるが、その情報収集は完全に人力であるという。「スタッフ4~5人で、1200のサイトを巡回しています」(大山氏)とのことだ
「ナタリー」は、株式会社ナターシャによって2007年2月から運営がスタートした、新しいサイトである。代表の大山卓也氏(1日平均2万ヒットを誇る音楽系個人サイト「ミュージックマシーン」の運営者としても知られる)は、ゲーム雑誌の編集者、フリーのライターを経て、「ナタリー」を立ち上げた。
「個人でやっているミュージックマシーンは、各媒体のニュースをピックアップして扱っています。それとは別に、独自の音楽情報を配信するサイトを構築したいと考えていました」(大山氏)

ナターシャ代表の大山氏。「ナタリー」開設後も、個人で「ミュージックマシーン」を継続するなど、生粋の音楽ファン。他媒体への記事執筆、ラジオのパーソナリティーなど、その活動は多岐に渡る
携帯向け「ナタリー mobile」開設
「あなた好みの音楽ポータルサイト」を掲げるナタリーでは、会員登録(無料)を行なうことで、「マイページ」と呼ばれるユーザー専用のページを作成可能。さらに約900組の登録アーティストの中から好きなアーティストをリストに加えると、そのアーティストに関する情報・ニュースだけが取得できるオンデマンド・システムとなっているのが特徴だ。また、アップル社のiPod touch搭載ブラウザにインターフェイスを最適化した「ナタリー touch!」のほか、11月14日には、ソーシャルブックマークのコメントをサイト内に表示する「N.A.O.Y.A.」と、携帯電話向けの「ナタリー mobile」も開設。ウェブ媒体に沿ったサービスを次々と投入している。
「紙媒体とは明確に異なる考え方が必要だと思います。『N.A.O.Y.A.』もその一環で、配信したニュースに対するユーザーの反応を、再びナタリー本体に集約することで皆が楽しめる。まさにウェブならではのものですね」
ここで気になるのが、大手レコード会社や販売店をスポンサーに持たないナタリーの収益状況だ。
「ナタリーは既に黒字です。実は収益の大部分は広告ではなくて、ナタリーのニュース記事を他のサイトに合わせてリライト・二次配信することで得ています。現在、広告記事も実験的に採り入れていますが、ニュースを軸としたメディアとしての立ち位置は揺らがないようにしたいですね 」
速報性が重視されるニュース記事、そしてモバイルとの連携力など、ネットの長所を最大限に活かした構成を心掛けているナタリー。月間ページビューも、11月時点で70万アクセスを突破した。二次配信を軸とした収益モデルによって、メディアとしての透明性も高く保たれており、ユーザーが真に求める情報を素早く配信できるサイトとして、今後より一層の飛躍を遂げそうだ。
(
森樹
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