ロボット好きな日本人の心をぐっとつかんだ可愛い人気者

2007年06月19日(火)

[ 41 号]

1円玉(2センチ)とほぼ同じ大きさの立方体。ちっちゃくて一生懸命な動き、個性的なデザインに癒されている会社員も多いとか。7月7日には、「ミッキーマウス・ミニーマウス」「リロ&スティッチ」「くまのプーさん」各893円(税込)などのディズニー・キャラクターも登場

1円玉(2センチ)とほぼ同じ大きさの立方体。ちっちゃくて一生懸命な動き、個性的なデザインに癒されている会社員も多いとか。7月7日には、「ミッキーマウス・ミニーマウス」「リロ&スティッチ」「くまのプーさん」各893円(税込)などのディズニー・キャラクターも登場


 リアルかつ精巧な動きで、世界中をあっと驚かせた小型ヒューマノイド型ロボット「ASIMO」(ホンダ)を筆頭に、二足歩行ロボットの開発は、日本が最も進んでいると言われている。何せ日本人は、7世紀の昔から、「山車からくり」や「座敷からくり」といった、ロボット製作に繋がる高度な技術を培ってきた。中でも有名なのが、江戸時代に作られた「からくり人形」。その精巧な動きは、国内のみならず、海外の人々の関心をも集めたという。また、後の東芝創業者であり、当代随一のからくり師と呼ばれた「からくり儀右衛門」こと田中久重ほか、多くの技術者が登場。これらの技術は発展を重ね、やがて近代技術へと移行していく。時代は下って昭和3年(1928年)。大礼記念博覧会に、西村真琴による東洋初のロボット「学天則」が出 品される。その滑らかな動きと豊かな表情に、観客は驚嘆。各地の博覧会で、大いに評判を呼んだそうだ。戦前で既にこれだけの技術があったのだ。ロボット・アニメやロボット型玩具が、幅広い世代に支持されているのも、長く自動で動く人形に親しんできたせいかもしれない。

 今春(4月28日)発売された「ハコロボ」(セガトイズ)は、そんな日本人の心をくすぐる2㌢角の立方体ロボット。本体を平らなところに置くと、体を上下させながらちょこちょこと可愛らしく動くのが特徴で、専用のマグネットを近づけると、内蔵されている磁石の作用により、スピードが速くなったり、反発で急な方向転換をしたりと、シンプルながら様々な動作が楽しめる。この動きと、「リラックマ」などのキャラクターもの、両親と子供、老夫婦と愛犬のシュールな表情を組み合わせた「カク家族」、チョコレートを模した「チョコラッタ」などの個性的なデザインが、メイン・ターゲットの小学生~20代のみならず、30代にも大ウケ。販売から約1ヶ月で、5万個を出荷するというヒット商品となった。

 「玩具自体の販売ルートが広がっているのも(ヒットの)要因ではないでしょうか。『ハコロボ』は、トイザらスなど玩具専門店に加え、百貨店、家電量販店、東急ハンズなどでも扱われています。中でもハンズでは、高い年齢の方が買っていかれるんです。仕事中、気分転換に机の上でちょっと動かせる極小サイズも、幅広い年齢層に支持される理由ではないかと考えています」(セガトイズ ファミリーエンターテイメントマーケティング部・亀田氏)

 筆者のパソコンの脇にも、最近ハコロボが常駐している。難しい操作も設定もいらず、ただ机に置くだけですぐ遊べる。ちょこちょこ動き回る姿を見ていると、仕事で煮詰まった頭もほんわりと癒されてくる感じだ。

 「ハコロボの楽しさを知っていただくには、やはり動きを見ていただくのが一番。専用HPや店頭で、可愛い動きをぜひ実感して下さい」(亀田氏)
( 吉岡里美 )

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