瞳で感情を伝えるペットロボット『MIO』

2007年07月18日(水)

[ 45 号]

感情の起伏によって、胸部にある『ハートシグナル』のランプの点滅速度が変化

感情の起伏によって、胸部にある『ハートシグナル』のランプの点滅速度が変化

 ご近所トラブルの原因の一つにペット問題が挙げられる。近年のペットブームの影響で、マナーの悪い飼い主やペット飼育禁止の住居などが増え、なかなかペットを飼い難い状況だ。そうは言っても、ペットを飼いたいという人に、『AIBO』(ソニー株式会社)の登場は朗報となっただろう。ロボットなら確かにご近所トラブルにはならない。しかし、販売価格が20万円前後なので、そう気軽に購入できないのが現実だ。

 このほど、『AIBO』のDNAを受け継ぎながらも、9,240円(税込)という手頃な価格を実現した未来型ペットロボット『MIO(ミオ)』が、10月6日に株式会社セガトイズから発売される。同社では以前から、『プーチ』などのリアルなペットロボットをテーマに企画開発をしており、今回の『MIO』は“見つめて、触れて、心の通う自分だけの未来からきた友達ペット”をコンセプトとしている。『MIO』の瞳に表示されるアイコンで喜怒哀楽を表現し、空腹や体調の変化を伝えてくるのだ。

 一見すると『AIBO』のようであるが、どう違うのだろうか。同社メディア部坂上氏は、
 「コミュニケーションを突き詰めて複雑化した『AIBO』に対して、『MIO』はコミュニケーションを単純化したところが違います。『AIBO』はどちらかと言えば、大人向けですが、『MIO』は業界で初めて6歳から9歳くらいの子どもをターゲットとしているので、目を見て気持ちを通わせる、相手に触れるというコミュニケーションの原始的な要素に特化しています」と語る。ユーザーが『MIO』の頭を撫でたり背中を触ると、内蔵されているタッチセンサーが反応する仕組みだ。例えば、アゴを四回撫でると歩き出し、頭とアゴを同時に撫でると歌うというように、スキンシップをはかることで自然とタッチセンサーに触れることができるのだ。確かに、これならスイッチを押してロボットを動かしているという感覚はなさそうだ。またユーザーが話しかけると、「ミオ」と発声したり、テクノ系の音楽を鳴らして『MIO語』で返答する。

瞳に表示される様々なアイコンで気持ちを伝えてくる。おやつの骨をあげると喜ぶ

瞳に表示される様々なアイコンで気持ちを伝えてくる。おやつの骨をあげると喜ぶ


 「ユーザーは、『MIO』の気持ちを読み取って、ペットの世話をするようにロボットのお世話をするので、利便性を求めるロボットとは違い、手間はかかるけど愛情を注げる存在というのが最大の特徴ですね」(同氏)

 本物の動物にはかなわないかもしれないが、ペットを飼いたくても飼えない家庭に嬉しい商品となりそうだ。
( 石田絢子 )

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