今年頭、2007年は人体通信元年になるかもしれないというレポートをお送りした。人体通信とは、ケーブルの代わりに人の体を使ってしまおうという仕掛け。代表的なのは音を鼓膜を通さず、頭蓋骨に直接刺激を与えることによって聞く骨伝導である。人体への影響はとうの昔にクリアされ、今年に入ってから、ヘッドホンなどは続々と製品化が進んでおり、一般的に認知され始めている。ただ、このトピックを追いかけてきた印象では、その裾野を広げ、本格的に盛り上がってくるのは、来年なのかもしれない。
そんな中、2008年2月、タカラトミーが、骨伝導音楽歯ブラシ「Tooth Tunes(トゥース・チューンズ)」を発売するというニュースが飛び込んできた。文字通りブラッシング中に音楽を楽しめるこの歯ブラシ、内蔵ICに楽曲を収録しており、再生時間は2分間。ブラシを握ったとき親指が当たる位置に再生ボタンがあり、歯磨きを始めると指の圧力で音楽がスタートする。しっかり歯に接触していないと音楽が途切れてしまい、逆にいうと歯磨きの目安とされる二分間、きっちり聞き終われば、歯がきれいになっているという寸法だ。なお、ブラシ部分には小型スピーカーが内蔵されているため、ブラシが傷んでも交換できず、硬さも“ふつう”の一種類となっている。
「歯磨きという行為に遊び心を加える発想は、日本人の若い人にも受けると考えて発売を決定した。アメリカでは主に子どもの歯磨き教育用に販売され、発売から1カ月で150万本を出荷するヒット商品になっている。価格は歯ブラシとしては少々高い1575円。セールスのカギは楽曲になるだろう。2月発売のアメリカ版6曲に加え、3月発売の日本版では、踊る大捜査線の《リズム&ポリス》やグリーンの《愛唄》、ザ・ブルーハーツの《リンダリンダ》などが決定している。このほか許諾の交渉中のものを含め、定番から話題曲までラインナップをそろえていきたい」(同社広報)
ちなみに、この商品を開発したのは、アメリカの大手おもちゃメーカー・ハスブロ。タカラトミーのオリジナルではないが、同社としては骨伝導における玩具の可能性をどう見ているのだろうか。日本でのお披露目会では、大手広告代理店から好リアクションを獲得するなど、周囲の反響は決して悪くないとのことだが……。
「正直、おもちゃは家電製品などと違って、1円、1銭のコストダウンが商品開発のポイントとなっている。《トゥース・チューンズ》の1575円という小売価格もマックスまで削ってのもの。こういった世界なので、正直、技術としてもう少しこなれてこないと製品化は厳しいかもしれない」
確かに「面白い発想に結びつくことは間違いない」のだろうが、消費者の購買意欲をかき立てる手ごろな価格設定が必要になる。ヘッドホンは1万円を切る製品が出てきた一方で、補聴器などはまだまだお高い骨伝導製品。タカラトミーは本製品を来るべき時代へ向けてのヒントになればと考えているようだ。
そんな中、2008年2月、タカラトミーが、骨伝導音楽歯ブラシ「Tooth Tunes(トゥース・チューンズ)」を発売するというニュースが飛び込んできた。文字通りブラッシング中に音楽を楽しめるこの歯ブラシ、内蔵ICに楽曲を収録しており、再生時間は2分間。ブラシを握ったとき親指が当たる位置に再生ボタンがあり、歯磨きを始めると指の圧力で音楽がスタートする。しっかり歯に接触していないと音楽が途切れてしまい、逆にいうと歯磨きの目安とされる二分間、きっちり聞き終われば、歯がきれいになっているという寸法だ。なお、ブラシ部分には小型スピーカーが内蔵されているため、ブラシが傷んでも交換できず、硬さも“ふつう”の一種類となっている。

「Tooth Tunes」はハスブロが開発、米国で大ヒットした (http://www.hasbro.com/toothtunes/)
日本でのお披露目会でも、好リアクションを獲得「歯磨きという行為に遊び心を加える発想は、日本人の若い人にも受けると考えて発売を決定した。アメリカでは主に子どもの歯磨き教育用に販売され、発売から1カ月で150万本を出荷するヒット商品になっている。価格は歯ブラシとしては少々高い1575円。セールスのカギは楽曲になるだろう。2月発売のアメリカ版6曲に加え、3月発売の日本版では、踊る大捜査線の《リズム&ポリス》やグリーンの《愛唄》、ザ・ブルーハーツの《リンダリンダ》などが決定している。このほか許諾の交渉中のものを含め、定番から話題曲までラインナップをそろえていきたい」(同社広報)
ちなみに、この商品を開発したのは、アメリカの大手おもちゃメーカー・ハスブロ。タカラトミーのオリジナルではないが、同社としては骨伝導における玩具の可能性をどう見ているのだろうか。日本でのお披露目会では、大手広告代理店から好リアクションを獲得するなど、周囲の反響は決して悪くないとのことだが……。
「正直、おもちゃは家電製品などと違って、1円、1銭のコストダウンが商品開発のポイントとなっている。《トゥース・チューンズ》の1575円という小売価格もマックスまで削ってのもの。こういった世界なので、正直、技術としてもう少しこなれてこないと製品化は厳しいかもしれない」
確かに「面白い発想に結びつくことは間違いない」のだろうが、消費者の購買意欲をかき立てる手ごろな価格設定が必要になる。ヘッドホンは1万円を切る製品が出てきた一方で、補聴器などはまだまだお高い骨伝導製品。タカラトミーは本製品を来るべき時代へ向けてのヒントになればと考えているようだ。
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