200ドルのグーグルPC ウォルマートから

2007年11月13日(火)

[ 61 号]

 11月1日、ウォルマートからグーグルのアプリケーションを備えたPCが発売された。販売されたのは、「Everex Green gPC TC2502」というデスクトップ型PC。その価格は、何と200ドルを下回る199ドルというから驚く。システムでは、近年高まっている環境問題意識も考慮し、1.5GHzのVIAテクノロジー C7-Dプロセッサーを搭載し、炭素を含まない低消費電力パフォーマンスを実現。さらに512MBのDDR2メモリに、80GBのハードディスク、10/100Mbpsイーサネットを備えている。

ウォルマートより発売されたgPC。PC下方にはグリーンを意識したロゴが見える(http://www.walmart.com/のElectronicsより)

ウォルマートより発売されたgPC。PC下方にはグリーンを意識したロゴが見える(http://www.walmart.com/のElectronicsより)


 何よりもこのPCの売りは、グーグルのアプリケーションをフルに活用できるよう開発されたLinux Ubuntu7.10バージョンのgOSを搭載していること。Gメールをはじめ、グーグルドキュメントやスプレッドシート、ユーチューブやグーグルサーチ、マップなどグーグルのアプリケーションがデスクトップから直接アクセスできるデザインになっている。さらにウェブブラウザにはファイヤーフォックス、またオープン・オフィスやスカイプ、IMにはMeebo、といったようなフリーアプリケーションもあらかじめインストールされており、「ウィンドウズやマックに大金をはたかなくとも、必要な機能は十分に満たしてくれる低価格PC」がキーワードになっている。

 このgOSを開発したデイビッド・ルー氏が、実は大のマックファンだということもあってか、デスクトップの見た目がマックに似ている点も面白い。gPCの開発経緯についてルー氏は、「マックはディベロッパには持ってこいのPCだが、エンドユーザにとって手ごろな価格帯ではないのが事実。そこでマックを使っている気分で、もっと簡単に、そしてグーグルのアプリケーションをフルに活用したものが欲しかった」と話している。

 今までも低価格PCを市場に売り出してはいたものの、売れ行きはかなり落ちこんでいたLinux。今回はPCビギナーをターゲットに、デスクトップとWeb2.0アプリケーション、そして省エネ、低価格という4つのセールスポイントで挽回を図りたいところだが、実際販売されているウォルマートのウェブサイトから購入した顧客の反応を見てみると、あまり評価は高くない。コメントの中には、「安物買いの銭失いにならないように気をつけて。このPCではウィンドウズXPが作動しない」など否定的なイメージが強く見られる。

 ちなみに199ドルの中に含まれるのはPCと、キーボード、マウスのみでモニターは含まれない。
( 松本貴子 )


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