ITとデザインの融合 『UCHIDA FAIR 2008』を開催

2007年11月27日(火)

[ 63 号]

 オフィス家具や事務用品の製造・販売メーカーの株式会社内田洋行が、11月15日と16日の2日間に渡り、同社潮見オフィスにて『UCHIDA FAIR 2008』を開催した。それに先立ち、12日に報道向け新製品記者発表及び事前説明会が開催された。説明会当日は、11月21日に一斉販売開始のシンプルスタイルチェア『Mighty(マイティ)』と、来年1月21日に発売される『ALPLACE(アルプレス)』が展示された。同社は〈ユビキタス・プレイス〉を掲げており、『ALPLACE』は、オフィス空間に合わせて自由自在にデスクを連結したり、パネルやアクセサリーが追加可能な設計となっている。そして、同社が打ち出す、1日半で設営可能なオフィス空間『SmartInfill(スマート・インフィル)システム』にも対応しているとのことだ。

次世代ソリューション開発センターとテクニカルデザインセンターの設立も

 新製品の発表後、イベント会場を見学する機会があったのだが、同社では、オフィス家具や事務用品の他に、ミドルウェアソフトを開発する次世代ソリューション開発センターや、テクニカルデザインセンターを設立するなど、情報システム関連の製品にも力を入れており、会場に展示された数多くのRFIDを利用した機器も目を惹くものだった。同社代表取締役社長の向井氏は、
 「弊社では〈ITと空間〉というユビキタスの概念を融合させなければいけないと考えている。その上で、デザインという考え方はとても重要」と語っている。今回の『UCHIDA FAIR 2008』では、〈デザインとITの融合による変化に対応するユビキタス空間〉として、最新のソリューションやプロトタイプが展示された。

内田洋行の向井代表取締役社長

内田洋行の向井代表取締役社長


 その中でも目立っていたのは、東芝テックと共同開発の『スタイリッシュPOS』だ。2008年末に販売開始を目指すこのPOSレジは、ICタグに対応しており、会計の際にガラスの天板に商品名と代金が表示される。ICタグによってキャッシュレス化や在庫管理、自動発注が可能となるというものだ。

【スタイリッシュPOS】 キューブを置くと、テーブル表面を液晶として文字情報を放映したり、音声案内が始まる。キューブを置いた順番に内容を認識するという高度な技術を採用しており、細かい操作は画面をタッチするだけなので、機械を操作している感覚がない

【スタイリッシュPOS】 キューブを置くと、テーブル表面を液晶として文字情報を放映したり、音声案内が始まる。キューブを置いた順番に内容を認識するという高度な技術を採用しており、細かい操作は画面をタッチするだけなので、機械を操作している感覚がない


 その他、JR東日本フロンティアサービス研究所と共同開発の案内システム『Cochira(コチラ)』は、Suicaをかざすと、頭部のアンテナが目的の方向を指し示してくれる。愛嬌ある案内のおかげで、見当違いな方向へ行ってしまう心配はなさそうだ。

案内システム『Cochira』。11月12日までJR立川駅などで実験が行われていた

案内システム『Cochira』。11月12日までJR立川駅などで実験が行われていた


 更に、現在開発中である3台のプロジェクタを使用して、画像を巨大スクリーンへ実寸大に投影するミドルウェアや、すでに企業へ導入されているパソコン画面をネットワーク経由でスクリーンへ投影できるソフト『PPA(パーフェクトプロジェクションアダプター)』、スクリーン上の画像をその場で自分のパソコンへ取り込める『AWK(アクティブワークキット)』など、会議等で情報共有できるシステムも展示された。

 同社は今後、ITとデザインの融合、装置と空間の自在なカスタマイズ、考え方のモジュール化、ミドルウェアソフトの開発など幅広く事業を展開する考えだ。
( 石田絢子 )

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