自分の世界を作り出す新しいパーティションデスク

2007年11月27日(火)

[ 63 号]

 オーストラリアのデザイン学生、マーカス・ワード・カラン氏がデザインした「eclipse office partition system」は、パーティション一つで、オフィスデスクの共有から個人のプライバシーを確保するキュービクルまで、オフィスのオープンスペースやデザイン性を崩すことなく必要に応じて自由自在に変形できるパーティションシステム。

【eclipse office partition system】 「eclipse」という単語は「覆い隠す」という意味があるが、まさにデスクをまるごとすっぽりと包み込む

【eclipse office partition system】 「eclipse」という単語は「覆い隠す」という意味があるが、まさにデスクをまるごとすっぽりと包み込む


 デスクサイドに付随している骨組み部分には、総合オーディオシステム、ビデオカンファレンスを可能にするカメラ、段階的に照明を調整できるエコライトが内蔵され、デスク上にはPCなどを充電するワイヤレスマットが装備されている。デスクの外側部分に収納されているパーティションは、フルに開くとまさに殻のようにデスクを包みこみ、骨組みに内蔵されたビデオと内側のスクリーンを利用し、ビデオカンファレンスをすることも可能。その他、その日のムードによって好みの映像を反映させることもでき、共有されたオフィスにいながら、外を一切遮断した個室さながらの体験ができるデザインだ。

 マーカス氏は、このパーティションシステムを大学の「未来型オフィス」をテーマにした産業デザインの一つとしてデザインしたという。コンセプトは、オフィスの開放感を保ちつつ、チームワーク、ソロワーク両方の機能を向上させるデザインプランなのだという。パーティションはデスクをまるごと囲むだけでなく、高さも調整でき、複数のデスクとの組み合わせでも利用できるため、それぞれのプライバシーレベルに応じたオフィス作りができる。

 デザインされたのはどうやら2004年のワークショップだそうで、現在まだコンセプトモデルにとどまっているこのシステムだが、モダンデザインやガジェット好きのブログサイトなどで徐々に取り上げられており、現実に商品化のプロセスに入るのも、そう遠くないかもしれない。なお、イメージは、マーカス氏のポートフォリオをのせたcoroflot.comのほか、ユーチューブでも動画が放映されている。
( 松本貴子 )


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