マインドマップのPCソフト 「Buzan's iMindMap」

世界が注目

2008年02月05日(火)

[ 70 号]

 脳機能ブームである。そして、ゲームソフトなどに限らず、この手の“脳”“記憶”“発想力”といった単語を冠とする商品はビジネスツールとしても魅力あるものが多い。そんな昨今、がぜん注目を集めている「マインドマップ」をご存じだろうか。

 マインドマップとは、イギリスの教育者・トニー・ブザン氏が提唱したノート術で、表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを図の中央に置き、そこから放射状に関連項目をつなげていく手法を取る。人間が行う思考過程に適合していることから、理解や記憶がしやすく、発想力の鍛錬にもつながる。また、複雑な概念もコンパクトに表現できることから、実際、IBM、ゼネラルモーターズといった海外の一流企業や政府機関、国内では日本サッカー協会、秋田県などが研修、会議の場に取り入れている。

マインドマップ(イメージ)

マインドマップ(イメージ)


 そして、このたび、ついに発案者であるブザン氏公認のPCソフト「Buzan's iMindMap」が日本で発売されることになった。これまでフリーソフトを含め、類似商品が多数出回っていたが、人間の自然な思考を妨げ、ソフトを動かすもどかしさがつきまとっていた。しかし、本製品は「ニューロンがつながり合う脳内プロセスそのものが、目の前で展開されているかのような印象を持つだろう」という待望の御大お墨付きである。

 「あえてPCソフト化したことにはたくさんの意義がある。例えば、会議で使用する場合を想定すると、別の人が枝を付け加えることが可能になり、その発想は無制限に広がっていく。一方、全体像を見れば、その場にいなかった人もそのプロセスから進行を把握することが可能となり、議事録などにも使える。この次のバージョンはグループ化することが決定しており、人と人とを結び付けることがソフト化のコンセプトにある。ペンタブレットPCの普及とも無縁ではない」(ブザン・ワールドワイド・ジャパン代表・神田氏)

1月28日には発売会見が行われた。中央がブザン・ワールドワイド・ジャパンの神田昌典氏

1月28日には発売会見が行われた。中央がブザン・ワールドワイド・ジャパンの神田昌典氏


 冒頭の導入事例ではあえて挙げなかったが、マインドマップが顕著な効果を発揮しているのは教育分野である。というのも、もともとブザン氏が学生時代に記憶法として考え出したのが始まりであり、OECDによる学習到達度調査トップのフィンランドでは「カルタ」と呼ばれるマインドマップが国語の授業で使われている。当然のことながら、学力低下が叫ばれる日本の教育界から熱視線が送られており、千代田区立九段小学校、都立上野小学校、亜細亜大学ほか、多数の学校で既に導入されている。

 「発想力を例に取った場合、箇条書きに比べて3倍の効果を生むことが実証されており、元来、発想力が乏しい人でも平均値程度まで引き上げることが可能になった。記憶力に関してもイメージや自分の発想を使うため、飛躍的な効果が見込める。iMindMapについては、マイクロソフト講座の一部にもという声があったほど。今後は使用法を普及させるため、都内を中心に自治体主催の教室開催が複数決定している」(同)

 昨年からダウンロード販売が始まっている英国では、月平均8000ライセンス(お試し版を含む)を記録。今後、日本でもベクターなどからのダウンロード販売が決まっているほか、Mac版、ニンテンドーDSなども視野に入っており、瞬く間にその裾野を広げていきそうだ。

Buzan's iMindMap 日本語版スタンダード・エディション 発売日:2月22日 販売価格:19,800円(税込) 詳細:http://www.imindmap.jp/

Buzan's iMindMap 日本語版スタンダード・エディション 発売日:2月22日 販売価格:19,800円(税込) 詳細:http://www.imindmap.jp/

( 板垣威史 )

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