インタビュー:株式会社クレオ 林 森太郎 事業部長

【会計・経理・人事ソリューション特集】

2008年03月11日(火)

[ 75 号]

 企業の担当者には悩ましい決算。今では、各種ソリューションによって管理業務の簡素化が進む。一方、中堅規模企業向けの財務・会計ソフト市場は激戦状態だ。多種多様なソフトが登場し、選択の幅が広がったという利点はあるが、むしろ企業にとって本当に最適なソフトを選びにくい状況とも言える。企業はいかに規模や状況に適したソフトを選べば良いのだろうか。会計・人事給与業務ソリューション「クレオ・ビジネス・マネージャー・シリーズ(CBMS)」などで、市場から高い支持を得ている株式会社クレオのプロダクト事業部、林森太郎事業部長に聞いた。

「お客様のご要望が多様化している中、魅力を感じていただけるような売り方をしていきたい」と語る林森太郎氏

「お客様のご要望が多様化している中、魅力を感じていただけるような売り方をしていきたい」と語る林森太郎氏


 林氏は業務ソリューション市場の背景について、
 「会社の規模を問わず、各社とも管理業務を簡単にしたいと考えます。しかし、1990年前後に登場し、パッケージ化された汎用性がある業務ソフトでは、企業の規模や業種によって必要とする機能が違い、全ての企業にとって最適なソリューションとは言えなかった」と分析する。

 汎用性があるソフトは、一見すると便利そうに見えるが、実際は企業側がソフトの機能に合わせなければいけない。そして、業種が異なると必要な細目も変わる。

 「大企業の場合、部門業務に高額な構築費や人件費をかけることは出来ますが、中堅企業ではなるべくコストを削減したい部分。業界では中堅企業へ向けて、会計だけではなく給与や人事関係も併せたソフトを次々と開発し、現在のような激戦状態となっています」と現状を語る。

 今後は各社製品ともに機能的な差異が少なくなるので、ユーザーは一般的に〈自社と同じ規模の企業がどのようなソフトを使用しているか〉を意識して選ぶ傾向があるという。

 林氏は、「企業からのニーズは高まり、確実にハードルが上がっています。その中で当社が一番大切にしていることは、『企業への最適化』です。現場担当者と充分なコミュニケーションを取り、その企業にとって必要なことを最大限に活用できるシステムを構築します」と話す。

 このようなソリューションを利用する際、成功と失敗の分かれ道は『人が介在する時間の長さ』にあるという。
 確かに、実際にソリューションを利用する企業に最適な機能や細目などをカスタマイズすれば、無駄なく効率的に管理することが出来る。

 「パッケージソフトも、OSや時代の進化に伴なって古くなってしまう。今後は、ASPやSaaSサービスも進化する」と見る一方、「セキュリティ面などの不安要素やクリアしなければいけない課題があるのは事実」(同)である。

 今年の市場は、ちょうど過渡期と言われている。内部統制への対応を目前に、買い替えや購入を検討している企業の担当者は、改めて自社の規模や状況に「最適」なソリューションについて、考えてみる機会になりそうだ。
( 文:石田絢子、写真:岡部ユミ子 )


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