職場のメンタルリテラシーを向上

ITワーカーのメンタルヘルス対策(4)

2008年04月22日(火)

[ 81 号]

株式会社ライフバランスマネジメントの「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」

 4月12日発の時事通信が伝えるところによれば、うつ病やうつ状態の可能性がある人の4人に1一人しか医療機関に掛かっていないことが、大手製薬企業によるインターネット調査で分かった。うつという病気への抵抗感がいまだに高いことが浮き彫りとなった。
 うつは早期発見と適切な治療によって回復が可能な病気だ。職場や友人、家族のサポートがある場合には発見も早く、何より本人にとって大きな心の支えとなる。
 株式会社ライフバランスマネジメント(LBM社)が事務局を務める「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」は、企業内のメンタルサポートの拡充に大きく役立つ検定制度だ。


メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、毎年3月と10月に札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡で開催するほか、II・III種は10人以上であれば随時受付。企業単位での受験が可能だ。(http:// www.lifebalance.co.jp/service/kentei.html) ○お問合せ:団体特別試験事務局(株式会社ライフバランスマネジメント内) 電話 03-3372-5596

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、毎年3月と10月に札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡で開催するほか、II・III種は10人以上であれば随時受付。企業単位での受験が可能だ。(http:// www.lifebalance.co.jp/service/kentei.html) ○お問合せ:団体特別試験事務局(株式会社ライフバランスマネジメント内) 電話 03-3372-5596


 企業における心のケアの取り組みはなお途上にある。厚生労働省が昨年まとめた資料によれば、精神障害などに係わる労災の請求および認定件数は右肩上がりで推移し、平成18年度は請求が819件、認定が205件にも達しており、これに伴う訴訟も続発している。このような事態は問題を発見できずに放置したためと考えられ、企業と個人の双方にとって大きな痛手となる。「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」は職場におけるうつの発見と予防、および従業員の健康増進を促すためのものだ。

 試験には、一般社員のセルフケアを目的としたIII種、管理職向けのII種、人事労務・経営幹部向けのI種があり、I種合格者には5年毎の資格更新が求められる。

 ちなみにII種ではこんな問題が出題される。

《Q 部下から突然「仕事に疲れてもう働きたくないので、今すぐ退職したい」との申し出があった場合の管理監督者の対応として最も適切なものを選べ。》

(1)「誰でも疲れることはある。退職せずにもう少し辛抱して頑張りなさい」と励ます
(2)「退職の事は私でなく、人事課に相談しなさい」と相談先を指示する
(3)「そんなに疲れているのか。一度じっくり話を聞いてみたいのだが」と相談にのる
(4)「そんな大切なことは、まず家族に相談してから決めなさい」と諭す

 このように具体的な場面を想定しているので、実際の職場でも応用しやすい構成となっている。

 LBM社取締役で同検定試験特別団体試験事務局長の赤井照明氏は、「『うつを早期発見したい』という企業のニーズは今、非常に大きい。検定の主な目的は予防だが、同時に職場のメンタルヘルス環境の改善にも寄与する」と語る。

赤井照明◇株式会社ライフバランスマネジメント取締役、メンタルヘルス・マネジメント検定試験・団体特別試験事務局長。「試験によってメンタルヘル スの重要性が理解できます」

赤井照明◇株式会社ライフバランスマネジメント取締役、メンタルヘルス・マネジメント検定試験・団体特別試験事務局長。「試験によってメンタルヘル スの重要性が理解できます」


 試験は毎年3月と10月に主要七都市で行われるほか、II・III種については十人以上の申し込みであれば、時期と場所を問わず実施することが可能だ。また試験の合格率は2006年度の場合、I種で約2割、II・III種で約6割だ。

 変化と多忙を極めるIT業業界だが、職場に1人でもうつについての知識を持つ人材がいれば、うつへと至る兆候を察知し、回避・予防できる可能性が高まる。「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」は職場のメンタルリテラシーの向上に役立ちそうだ。

※文中の問題の正解:(3)
( 文:斉藤円華、写真:更科智子 )

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