
SBIベリトランス株式会社・沖田貴史社長
近藤: 今回はSBIベリトランスの沖田社長にお話を伺います。まず、SBIベリトランスの事業やビジネスモデルの概要、収益の柱などを簡単にお聞かせ願えますか?
沖田社長: わが社はいわゆるEコマースの決済のサービスを提供しています。ユーザーがインターネット上で何か物やサービスを買ったときに、Eコマース事業者と金融機関の橋渡しをし、決済の情報処理や収納代行を行うのが我々の仕事です。基本的に我々のクライアントは、Eコマースの事業者の方々です。我々が決済サービスを提供することで、事業者の方々は本業である「売る」という行為に集中してもらえるようにしています。事業者にとって、決済は売上代金をしっかり回収することが目的で、いわゆるレジに相当する部分は問題なく動いていてくれればいいだけですが、レジは事業者にとって本業ではありません。したがって、我々がその部分をお支えしようという考えです。決済サービスについては、創業時はクレジットカード決済が主でしたが、日本ではネットの世界でもまだまだカード決済は恐怖心からか、利用者がそこまで多くないので、現在ではカード以外の決済手段も幅広く提供しています。また、事業者の方々が本業に集中するためには、決済のサービスだけでいいかといえばそうではなく、例えばセキュリティやプロモーションのサービスにも力を入れております。決済事業の収益源としては、事業者の方々からのデータ処理料のほかに、各種金融機関などとの橋渡しの中で収益、つまり収納代行の収益があります。現在ではこの収納代行が伸びています。
近藤: わかりました。では次に、沖田社長がEコマースの決済事業に目をつけて、起業した経緯などをお聞かせ下さい。
沖田社長: 私は、他の会社の社長さんたちのような会社のオーナーという立場にはありません。会社自体は2004年に上場したのですが、今の役職に就いたのは2005年の春です。会社に私が参加したのは、会社が立ち上がった翌年の1998年で、そのころは大学4年になったばかりでした。私は経営学を専攻しており、将来性のあるEコマースや電子マネーなどを研究テーマとしていました。ただ、当時日本ではインターネット自体もそれほど普及しておらず、研究対象がほとんどなかったので、主に海外に目を向けていました。そうしているうちに、米国サイバーキャッシュの日本法人ができたという話を聞いて、インタビューに行こうと思ったのが、この会社との出会いです。そしてその事業を手伝うようになっていった訳です。(つづく)
Eコマースを「決済」という必要不可欠なバックグラウンドで支えるSBIベリトランス。SBIグループの発展だけでなく、インターネットの流通を支持・発展させるその力の源をこれから伺っていきます。(近藤)
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【インタビュアー】MEDIA EXPRESS 近藤誠
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