
近藤: 本日はグランドデザイン&カンパニーの小川社長に、「企業経営で成功するには」をキーワードにお話を伺いたいと思います。まずは小川社長が手掛けている事業や企業プラン、収益の柱などを簡単に教えていただけますか?
小川社長: 当社の事業ドメインを簡潔に言いますと、エンターテイメントコンテンツ中心のモバイルを「ビジネスと生活のソリューションツールへ」ということです。モバイルソリューションは、幅広い領域の割には、まだまだ具体例で示さないと分かりづらい分野です。ソリューションという言葉はよく耳にすると思いますけど、要は“問題解決”ということで、モバイルインターネットを活用してビジネスや生活の中にある問題を解決したり、便利にするようなサービスを生み出そうということです。そのモバイルソリューション市場ってどういう市場なのかということですが、インフラ的なところでは「お財布携帯」みたいな決済機能もそうですよね。あと「SuiCa」をモバイルの中に、とかいうのも一種のソリューションですね。モバイルのコンテンツとか広告だとかはよく耳にすると思うので、「こういうサービスだ」と思いつくでしょうけど、モバイルソリューションは幅広い領域の割には、まだまだ具体例で示さないと分かりづらい分野かと思います。ただそれゆえに伸びしろも相当大きい市場で、我々が創業した当時(2004年)は、おおよそ3000億円くらいの市場だったのですが、経済予測ですと2010年頃には、1兆7000億円位の市場になるとも言われています。だから、これからの5年位だけで考えても、すごい伸び幅を実現できる可能性があります。ちょうどこのタイミングが、モバイルがブロードバンド化する時期で、通信速度が飛躍的に速くなり、料金も固定化されていく。今がまさにブレイクポイントの境目なのです。ある意味ではまだ黎明期とも言えるモバイルの世界においては、ものすごいチャンスがまだまだたくさん埋もれているのです。
しかし、その割にはモバイルソリューションを専門に手掛けているベンダーがまだまだ少ないんですよね、市場規模の割にはプレイヤーが少ない。そこに目をつけてこのような事業に着手したのが創業の経緯です。だから既存のモバイルのコンテンツビジネスとは目指す方向性が全く違います。
では具体的にどういうビジネスをやっているのかというと、基本的に受託開発型の会社ではなくて、一から自社サービスを企画して作って売っていく、サービスのクリエイトと販売が軸です。例えば、メーカーさんからの個別オーダーも、大体ゼロから考えてくれ、というような企画的な要素が多く、そこを強みとしています。ただ、自分たちで独自の自社商品を作っていくことが最も大きなミッションだとも考えていますね。
簡単にサービスを説明しますと、パッケージ化された顧客管理・集客のモバイルCRM「@スタイリスト」、美容業界の人材マッチングを行う「ビューティージョブ」、効率的な販促プロモーションツール「コスメテスター」などのソリューションサービスを提供しています。ビューティーマーケット、ひいては女性のマーケットに関しては特にこだわりを持って取り組んでいます。このマーケットの様々な不満や問題をモバイルで解決して行こうというビジネスに注力しています。そして、そういうひとつひとつの本質的なサービスが、“モバイルソリューション”というものの価値を高めていくと思って取り組んでいます。弊社が提供しているビューティー分野のサービスって一見てバラバラに見えますけど、実は皆つながっていまして、化粧品から入ってきたお客さんがサロンにいく、美容業界で働いている人たちがコスメにいくっていう、いわゆるバリューチェーンモデルを作っているわけです。
ビジネスの経験と直観でいち早くモバイルビジネスの潮流を読み切り、確固たるバリューチェーン戦略で、ITが未成熟の「美」のカテゴリでモバイルソリューションのシェアを一気に伸ばした小川社長率いるグランドデザインアンドカンパニー。潜在需要をうまくサービス化させ、既存のモバイルコンテンツとは異なるベクトルでビジネスを行っており、こうしたマーケティングアプローチ方法は見習うところが存分にあります(近藤)
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【インタビュアー】MEDIA EXPRESS 近藤誠
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『 グランドデザイン&カンパニー株式会社 小川和也社長(前編) 』に対する
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