株価の推移を過去のデータから当てられるサイト

【東京IT新聞meets百式】

2008年04月01日(火)

[ 78 号]

Inspectd.com(http://www.inspectd.com/)より

Inspectd.com(http://www.inspectd.com/)より


過去の株価チャートを見てそれからどうなったかを当てられる『inspectd』

 金融について学びたい人にとってちょっと興味深いサイトのご紹介。
 inspectdでは、過去の株価チャートがランダムで表示され、そこから株価がどう推移したかを当てることができる。
 当てるときは、バーチャルな資金を使って「売り」「買い」を指定する方式なので実際にその資金がいくらまであがったか(もしくは下がったか)を知ることができる。感情移入しながら遊ぶことができるだろう。
 また結果は過去の実績データだし、ちゃんと銘柄も教えてくれるので、もし興味があれば株価がなぜそう推移したかも調べることができる。
 ゲーム感覚で金融を学ぶ。そうした工夫が今は必要かもしれませんね(百式より)

百式(http://www.100shiki.com/)

百式(http://www.100shiki.com/)


 ここのところ日本の株価の下げが止まらなくなっている。アメリカに始まったサブプライムローンのせいであると一般には言われているが、根本的には外国人頼みの上昇が外国人の売り越しでチャラになっただけである。日本の株価は「外人買い」で支えられているという欠点がもろに出てしまったのだ。日本の株式市場なのに日本人があまり株を買わないのである。

 日本人は投資意欲が少ないというのはよく言われることであるが、それはひとつには投資に関して知識を持っていないせいもある。アメリカでは、子供が高校生くらいになると学校でも投資の授業があり、実際の株取引のシミュレーションなどを通して一般国民レベルで投資知識を持っている。それに引き換え、日本では「株をやる」ことそのものに良い印象が持たれていない風潮もあり、下手をすると株式市場は賭場扱いだ。

 さて今回紹介するサイトは、過去の実際の株価変動データを用いて変動予想のトレーニングができるサイトである。特に登録も必要なく、10万ドルの仮想資産をどこまで増やせるか、ゲーム感覚で投資シミュレーションができる。

 とはいえ、いくら投資の勉強をしたところで、先立つものがなくては実際の投資はできない。
 経済界では「日本人は金をタンス貯金するから、金を渡しても経済がよくはならない」と言うが、昨年は史上最高益を出した企業がいくつもあった。その一方で、国民レベルでは景気回復の実感はゼロである。二言目には 「国際競争力」と言って社員の賃金を抑え、海外の会社が払った給料をアテにした輸出商売をし、株式市場も金持ちの外国人任せ、そんな経済のやり方じゃなくて、もっと国民を豊かにして余剰資金を持ってもらい、信頼される市場運営をして「投資も悪くないかな」という気分にすることこそが、国内投資家を育て、ひいては株式市場の安定につながると思うのだが、そうなっていくだろうか。このままでは国全体の経済規模が萎縮する危険も孕んでいる。
( 城崎裕一 )

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