とあるラスベガス在住者のブログを読んでいたところ、「さあ、今週のリアルバトンです。今回はモンテカルロホテルのとある場所に隠しました。ヒントは××、中身は…秘密(笑)」。当初はカジノグッズがお宝として評判を呼んでいたが、今は探す行為そのものが興味になっており、ついには「見付けても必要なかった人は再度、隠してヒントを発信すること」などという注釈がある。それにしても、ネットが介在するだけで、地味な宝探しゲームもこれだけ盛り上がるものなのか。“砂漠の不夜城”を訪れる日本人には、これを旅行の楽しみにしている者もいるようである。閑話休題。
日本でも大型リアルバトン(?)サイト=「ブッククロッシング」が、9月20日、スタートした。ブッククロッシングとは、世界中の本好きによる「本に世界を旅させる」活動で、2007年8月現在、世界130カ国、約60万人の会員によって、400万冊を超える本が登録されている。行為そのものは原始的で、本を友達に渡したり、ベンチに置いてきたりする。ミソはその本には固有のIDナンバーがつけられている点で、手にした人がウェブサイトで番号を入力すると、その本がどんな旅をしてきたかが分かる趣向になっている。ただ、これまで日本では登録サイトが英語表記だったことから、会員は約1200人に留まっており、今回の日本版スタートによって飛躍的な普及が望まれている。
本を旅立たせる方法は2つ。まず公共の場に置く場合だが、サイト内の「リリースノート」のページに必要事項を記入し、BCID番号を入手。これをダウンロードした専用のラベルに書き込み、本に貼り付けて公共の場所にリリースする。一方、本を誰かに直接、渡す場合、本の感想や現在地を「ジャーナル」に書き込んでから行う。
また、運営を行うブッククロッシング・ジャパンは、個人へのアプローチの一方で、本を置く場「ブッククロッシングゾーン」の設置をカフェや飲食店、店舗、オフィスに呼びかけており、全国の学校、図書館、公民館との連携も図っていくという。実際、発祥の地アメリカでは、他店と差別化を図るコーヒー店が設置によって大幅に集客効果を上げるなど、企業の関心が高まっているらしい。ただ、日本の現状は、関西以西を中心に12店舗にとどまっており、関東で協賛しているのは、中目黒「COW BOOKS」のみ。同社は古書店主とアパレルブランドのオーナーがオープンさせた「メッセージを売る」ショップで、こうした試みには寛大なスタンスであることは補足しておかねばなるまい。
さて、大型古書チェーン店に百円コーナーが設置され、都内の大型公立図書館などは劣化の激しい本を無料配布する昨今。本というリアルバトンが、日本人と、取り巻く企業・団体を大きく動かせるかどうかは疑問が残る。ただ、個人的には刊行日が直近のものや、タイトル・著者によっては、心を動かされるのかもしれない。というわけで、そんな記者が本紙読者にリアルバトンを用意! 場所は白金高輪のアエルシティ内にある某カフェのどこかです(本稿執筆時9月24日)。現在はメジャーになってしまった作家の初期の佳作なので、ミステリー好きの皆さん、探してみてください…って、良質なリアルバトンと巡りあうため、興味のある人は然るべきクオリティのものを街へ解き放ち、記者ともどもブッククロッシングを応援していきましょう。
日本でも大型リアルバトン(?)サイト=「ブッククロッシング」が、9月20日、スタートした。ブッククロッシングとは、世界中の本好きによる「本に世界を旅させる」活動で、2007年8月現在、世界130カ国、約60万人の会員によって、400万冊を超える本が登録されている。行為そのものは原始的で、本を友達に渡したり、ベンチに置いてきたりする。ミソはその本には固有のIDナンバーがつけられている点で、手にした人がウェブサイトで番号を入力すると、その本がどんな旅をしてきたかが分かる趣向になっている。ただ、これまで日本では登録サイトが英語表記だったことから、会員は約1200人に留まっており、今回の日本版スタートによって飛躍的な普及が望まれている。

ブッククロッシングジャパン (http://www.bookcrossing.jp/)
本を旅立たせる方法は2つ。まず公共の場に置く場合だが、サイト内の「リリースノート」のページに必要事項を記入し、BCID番号を入手。これをダウンロードした専用のラベルに書き込み、本に貼り付けて公共の場所にリリースする。一方、本を誰かに直接、渡す場合、本の感想や現在地を「ジャーナル」に書き込んでから行う。

ブッククロッシングのラベル(BCID番号記入用)
また、運営を行うブッククロッシング・ジャパンは、個人へのアプローチの一方で、本を置く場「ブッククロッシングゾーン」の設置をカフェや飲食店、店舗、オフィスに呼びかけており、全国の学校、図書館、公民館との連携も図っていくという。実際、発祥の地アメリカでは、他店と差別化を図るコーヒー店が設置によって大幅に集客効果を上げるなど、企業の関心が高まっているらしい。ただ、日本の現状は、関西以西を中心に12店舗にとどまっており、関東で協賛しているのは、中目黒「COW BOOKS」のみ。同社は古書店主とアパレルブランドのオーナーがオープンさせた「メッセージを売る」ショップで、こうした試みには寛大なスタンスであることは補足しておかねばなるまい。
さて、大型古書チェーン店に百円コーナーが設置され、都内の大型公立図書館などは劣化の激しい本を無料配布する昨今。本というリアルバトンが、日本人と、取り巻く企業・団体を大きく動かせるかどうかは疑問が残る。ただ、個人的には刊行日が直近のものや、タイトル・著者によっては、心を動かされるのかもしれない。というわけで、そんな記者が本紙読者にリアルバトンを用意! 場所は白金高輪のアエルシティ内にある某カフェのどこかです(本稿執筆時9月24日)。現在はメジャーになってしまった作家の初期の佳作なので、ミステリー好きの皆さん、探してみてください…って、良質なリアルバトンと巡りあうため、興味のある人は然るべきクオリティのものを街へ解き放ち、記者ともどもブッククロッシングを応援していきましょう。
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板垣威史
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