
Crowdchess(http://www.crowdchess.com/)より
集合知で対戦するチェスゲーム『CrowdChess』 ちょっと興味深い実験サイトが登場したようだ。今回は通常対人でやるチェスを大人数でやるサイトである。どうするかというと、一手一手どういう手を指すか投票で決めるのだ。それで一番得票の多かった手を指していく。いったいどんな展開になるのかとても興味があるが、1時間に一手ずつだから気の長いことこの上ない。そこでこのサイトでは、局面をモニタするためのRSSフィードを配信している。プレイヤーは他のことをしながら、RSSを見ていて動いたらチェックしに行って投票すればよい。盤面画面の下には投稿された手とそれぞれの得票数も表示されている。
Crowd Chessはその名が示唆するとおり、みんなでプレイするチェスである。ただ、ルールが変わっている。
まずプレイする人は何人でもいい。集まった人すべてがプレイヤーである。何百人でもかまわない。そしてそこに参加した人は適当に白、黒のチームに分けられる。
そして一手ずつ、みんなが「次はこう動くべきだろう!」に投票していくのだ。
投票は1時間かけて行われるようなので気が遠くなりそうではあるが、実際こうして打っていくとどういう結果になるのか興味深い。
人によってさまざまな意見があるだろう。そうした「自分はこう思う」という意見を戦わせることができる点に意義がありそうだ。(百式より)
百式(http://www.100shiki.com/)
さて、日本には大人数で何かをやる時のことわざが大きく分けて二つある。一つは「船頭多くして舟、山に登る」、もう一つは「三人寄れば文殊の知恵」である。前者は「方針などを考えリードする人は一人の方がいい」、後者は三人だけだが「人三人集まってアイデアを出し合った方が一人で考えるよりいい考えが出る」という意味であるから、意味としては正反対のことを言っている。
今回のチェスがどちらの結果になるかは分からないが、このように大人数で無秩序にいろんなアイデアを出し合い、投票によって方針決定していくというのはLinuxコミュニティのとるバザール型オープンソースのやり方と同じである。他にはRubyコミュニティのとっている絶対的な権限を持つ個人を中心とした王国型、FreeBSDなどの選挙によって有限任期を持った少人数の管理者を選び全権を付託する民主主義国家型があり、それぞれの経緯によって自然にどれかの型に落ち着いている。十人十色の各個人の個性や能力を「チェスのゲームに勝利する」とか「オープンソースプロダクトを開発・維持・改良する」といったある特定の目的のために集約し活用するためには、どのようなモデルで作業すればよりうまくいくのか、次はただの通りすがりの人に適当に入ってもらうだけではなく、いろんな型や規模のチームを作って対抗戦をするようにしたらより面白い実験になりそうだ。
(
城崎裕一
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『 みんなで次の一手を投票していくチェス 』に対する







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