ビジネスパーソンが自分自身の価値をいかに高められるかを考え、キャリアアップを志向するのは必須のこと。企業側でも個人のキャリアアップを支援し、人材を育成しようという取り組みも見られるようになってきた。経営コンサルタントの大前研一氏が主催する「アタッカーズ・ビジネススクール」でエグゼグティブ・プロデューサーを務める加藤忠氏に、企業内での人材育成やスキルアップの傾向について話を聞いた。

加藤忠氏
―企業での人材育成にどのような傾向がありますか
社会全体で見ると、まだまだな保守的な人材育成を考えている企業が多いのですが、私どもに年々問い合わせが増えている現状を考えると、〈起業型〉の人間力を鍛える育成方針に変わりつつあると思います。なかでも、最近は大手IT企業からの問い合わせが多数あります。当スクールは起業家養成を主目的としておりますが、アントレプレナーシップは単にベンチャー創業に限定されるべき資質ではなく、企業内起業家や企業の中で、価値を生み出す一般のビジネスパーソンにも共通するものです。
問題に対してすべて解答を提示するのではなく、行動や考え方を自ら気付かせる教育が大切ですね。
―個人のキャリアアップに対する姿勢について
キャリアアップを目指す方は、常に緊張感を持つこと。例えば一般社員でも、突然社長に「もし君だったら、この会社をどうするか?」と聞かれた場合、いつでも自分なりの意見を答えられる準備をしておくことが大事。変遷が激しいIT業界は、こういったチャンスがより多いと思います。
―キャリアアップを図るには資格修得が一つの手段となっていますが
確かに資格修得は、自分自身が人生の経営者として、どのようなキャリアを形成したいかを考える羅針盤になります。現在のIT系人材に必要なスキルは、技術者と経営者やユーザーを繋ぐプロデューサー能力やビジョンを作ってそれを具現化する構想力(『What』を作る力)、そして一番大事なのは、コミュニケーション能力ですね。
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文:石田絢子、写真:更科智子
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