~プロフ対応型CM生成サイト「ツクシィ」に見るその未来像~

拡大・進化するプロフサービス

2008年03月04日(火)

[ 74 号]

 10代前半~後半の若年層にとって、携帯電話はなくてはならないコミュニケーションツールである。彼らは通話機能だけでなく、メールやインターネットを頻繁に利用し、日時、場所を問わず様々な人々と繋がっているのだ。ネット上だけの友人関係が築かれることも非常に多い中、急速に需要が高まっているのがプロフ=プロフィールサービスだ。プロフは、あらかじめ用意された質問に答えるだけで、容易に自己紹介ページが作成できるサービス。10代のユーザーは主に、質問や写真を自ら編集した「プロフ」を携帯でやり取りし、自己アピールの手段に用いている。数百万人規模のユーザーを抱える「前略プロフィール」(楽天が運営)が最大手だが、ヤフーも2月13日に、SNSとの高い連携能力を持つプロフサービス「ヤフープロフィール」を開設、ライブドアも2月27日に、ブログとの連携に重点を置いた「ライブドアプロフィール」を公開するなど、サービスを提供する側の競争も激しさを増している。

 こうしたプロフの普及に応じたユニークなサービスも登場している。ニフティとIMJモバイルが2月13日にリリースした「ツクシィ」は、作ろう(=ツク)CM(=シィ)というネーミングの由来通り、プロフを用いてマイCMを作成できるサービスだ。「昨年、脚光を浴びた『顔ちぇき』のような口コミ醸成型の携帯CGM(消費者生成メディア)サービスを展開したかった」(ニフティ:コーポレートコミュニケーション室/山本和弥氏)との観点から、両社はユーザーの多いプロフサービスに着目、「ツクシィ」を開発した。

「ツクシィ」で作成したCMの映像。「プロフィールサービスのヘビーユーザーである10代~20代前半の女性」(山田氏)をターゲットとしているだけ

「ツクシィ」で作成したCMの映像。「プロフィールサービスのヘビーユーザーである10代~20代前半の女性」(山田氏)をターゲットとしているだけ


 「ツクシィ」の利用法は、まず、フラッシュを用いたテンプレートの中から好きなものを選択。その後、「前略プロフィール」など携帯プロフで作成した情報を読み込ませると、簡単にマイCMが作成できるというものだ(プロフを持たない場合は、ツクシィ内で作成可能)。これによってユーザーのプロフに高い娯楽性を付与でき、コミュニケーションツールとしての機能を大きく高めることに成功している。テンプレートの数は今後増加させる予定である上、「CMにコメントをつけられるコミュニティ機能なども検討中です」(同氏)とのことで、さらなる機能拡張が期待できそうだ。

「ツクシィ」に用意されているテンプレート。「フリップめくり編」や「都市伝説編」など、遊びゴコロに溢れた作品が多数ある

「ツクシィ」に用意されているテンプレート。「フリップめくり編」や「都市伝説編」など、遊びゴコロに溢れた作品が多数ある


 プロフサービスは、そのシンプルな内容が携帯電話との相性の良さに繋がり、急激に使用者を増加させてきた。前出の山本氏も、「アクティブなユーザーが非常に多いサービスと認識していますし、特に10~20代では、ブログやSNSと同様に不可欠な携帯ツールだと思います」と、プロフの価値を高く認識している。今後、プロフ自体の開発・ユーザー獲得競争だけでなく、「ツクシィ」のようなプロフを活かした副次的なサービスの多様化も同時に進行していきそうだ。
( 森樹 )

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