スウェーデン北部最大の「大学街」ウメオで見た

【世界IT探訪】

2008年03月11日(火)

[ 75 号]


 北欧4カ国は、スカンジナビア半島の左からノルウェー、スウェーデン、フィンランドと並び、半島の下部にデンマークが位置する。北欧最大の国スウェーデン王国は、日本列島ばりに縦に長い。首都のストックホルム、南の港町ヨーテボリは、良く知られている都市であるが、今回は北部の街ウメオをご紹介しよう。

デンマークコペンハーゲン空港のWifiエリア

デンマークコペンハーゲン空港のWifiエリア


 ウメオはストックホルムから600キロほど北に位置する、スウェーデンの北部のもっとも大きな都市だ。といっても、東京や横浜、千葉などの街と比べると驚くほどこぢんまりしている。ウメオ大学、SLU(農芸化学スウェーデン大学)の2つの大学があり、学生数は合計で3万人以上。実はスウェーデン北部最大の「大学の街」なのである。

 カルチャー活動もさかんで、街の中心に位置するのは、巨大な図書館と公民館。図書館が、なんとショッピングセンターよりも大きく立派なのには圧巻。カフェが併設され、お茶を飲みながらゆったりと本を読むことができる。公民館も日本のそれとは異なり、2階建てながら大小6つのホールを持つ立派な建物だ。ここの「FOLKETS HUS」は、2007年の「スウェーデンの最も優れたカルチャーセンター」として表彰されている。昼は企業や民間のセミナーに使われ、夜は6つあるホールでコンサートが連日行われている。

広告宣伝費をかけずにロックフェス

 2月中旬に行われた「ハウス・オブ・メタル」は、その公民館を使ったロックフェスティバルのひとつ。今年で2回目の開催になるこの「メタルの家」フェスティバルの主催者の女性、ぺトラ・エドストルム氏は、「ここでロックフェスティバルをやってみたかったの。公民館の方に相談したところ、『やりたかったらやってみればいいんだよ』と快い返事をいただいたわ」と語る。

公民館の入り口に作られた、ロックフェス「ハウス・オブ・メタル」のエントランス

公民館の入り口に作られた、ロックフェス「ハウス・オブ・メタル」のエントランス


 「広告宣伝費はほとんどかかっていないの。他のロックフェスティバルと同様に、ホームページや、マイスペースを使って、フェスのニュースやチケットの買い方、アクセス方法を告知する。この街は学生が多いので、フェースブックも活用しているわ。そのおかげか、ありがたいことにウメオ市民だけでなく、遠くのストックホルムからや、フィンランドからも見に来るファンがいるのよ。街にはカルチャー関連のフリーペーパーも多いので、そこにも告知を載せてもらっているわ」

 実際、フェスに来ていた人たちの年齢層は若めで、学生が多かった。みな手にケータイ電話を持ち、待ち時間にいじるのは日本の若者たちと同じだ。ほとんどがストレートタイプのケータイ電話を使い、SMS(ショートメッセージ)を頻繁にやりとりしている。ちなみに日本のDoCoMoはスウェーデンのTELIA、IQ、Sweden3Gと、ソフトバンクはボーダフォンとローミングが可能。

空港にもケータイ電話の巨大広告が

空港にもケータイ電話の巨大広告が


 最後に小ネタをひとつ。北欧は物価が高いとよく言われるが、スーパーで見かけたアルカリ電池が、1パック29スウェーデンクローナ(日本円で約500円)だったのにはびっくり。それも、自分がいつも100円均一ショップで買っているものと同じだった。電化事情的には、私たちは相当恵まれているようだ。
( 角田早苗 )


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