スパム送信トップはアメリカ、大陸別の一位はアジア。1人当りの送信最多国では南太平洋の英国領「ピトケアン島」。こんな興味深いデータがこのほどソフォスより発表された。世界ランキングからは一向に減る気配のないスパム実態の一端を窺い知ることができる。
ソフォスが世界各地に展開する脅威解析センター「ソフォスラボ」で、昨年10月から12月のスパム最多配信国を調査。最も多くのスパムを発信していたのはアメリカで、21.3%を占めていた。この大半がハッカーによって操られたコンピュータから配信されたもの。世界中のスパムの5件に1件が米国発という、インターネット発祥国ならではの不名誉な記録を作っている。

一方、見逃せないのがロシアだ。スパム発信が劇的に増加し、8.3%で2位にランクイン。かつて世界を二分した大国から世界のスパムの3分の1が発信されていることになる。なお、3位には中国・香港(4.2%)が続き、日本はこのベスト12のランキングには入っていなかった。
大陸別では、ソフォスが2006年第1四半期に大陸別集計を開始して以来、アジアが32.1%で初のトップ。続いてヨーロッパが27.1%で2位につけた。常に1位の座を守ってきた北米が26.5%で順位を3位に下げた。
また、1人当たりでのスパム送信国は、南太平洋の孤島「ピトケアン島」が1位。人口わずか50人足らずの小島だが、英国領で英語が公用語。同国の「.pn」ドメインは広く販売されている。同ランキングは、ニウエ、トケラウ、アングィラ、フェロー島と「一体どこ?」と検索にかけたくなるような小島の名が続いていく。
なお、登場した国々はスパマーがそれらの国に拠点を置いていることを必ずしも意味していない。スパムをきっかけにマルウェアに感染し、ボットネットに組み込まれてしまったコンピュータが多数存在していることを表しているとみられる。
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本紙:西村健太郎
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