国境なき記者団が「オンライン表現自由の日」を設定

2008年04月01日(火)

[ 78 号]

 国境なき記者団は、「オンライン表現自由の日」を3月12日に設定することを発表した。また、今後毎年同日に、様々なイベントを行うことも発表。今年は「サイバー検閲抗議サイト」を開設し参加者を募った。

開設された「サイバー検閲抗議サイト」国境なき記者団(Reporters Without Borders)のサイト http://www.rsf.org/ より

開設された「サイバー検閲抗議サイト」国境なき記者団(Reporters Without Borders)のサイト http://www.rsf.org/ より


 国境なき記者団は、1985年にフランスのパリで設立された、言論・報道の自由の庇護を目的とした、ジャーナリストによる国際的な非政府組織。主な活動は、世界中、特に危険な地域で監禁・拘束されたジャーナリストの救出や、表現の自由がない国々のメディア規制に対しての警告などだ。また、毎年「世界報道自由ランキング」を発表している。

 ある程度オンライン上での言論の自由が許されている日本に住む私たちには想像しがたいことだが、現在世界で、少なくとも62人のサイバー上で政治活動を行っている人々が投獄されているという。また、2007年には世界中で2600以上のウェブサイトやブログ、フォーラムが閉鎖やアクセス禁止にされているという。

 インターネットの政府検閲を糾弾するための「バーチャル抗議運動」は、サイバー検閲抗議サイトで、3月12日の午前10時から13日午前10時までの24時間行われた。対象国は、ミャンマー、中国、北朝鮮、キューバ、エジプト、エリトリア、チュニジア、トルクメニスタン、ベトナムの9ヶ国。

 また、国境なき記者団は「インターネットの敵国リスト」を作っており、現在15の国(ベラルーシ、ビルマ、中国、キューバ、エジプト、エチオピア、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、シリア、チュニジア、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナム、ジンバブエ)が登録されている。これらの国々では、政府が反体制派へのサイトやフォーラムへのアクセスを制限したり、見張っていたり、反政府な発言を書き込むブロガーを投獄したりしているという。

 また中国は現在も最も「インターネットフィルタリング」を行う国とされており、北朝鮮に至っては、政府関連の人間のみがインターネットにアクセスできる環境を持つと発表している。

 さて、日本のオンライン上での言論の自由は、どの程度なのか。「世界報道自由ランキング」では、2006年は51位、2007年は37位。思ったよりも低いと感じる人も多いだろう。ちなみに2007年はアイスランドとノルウェーが同率1位。

 規制は設けるほど、発言が過激になるのが世の常。しかし無秩序が弊害を起こすこともまた事実。世界中の人たちがオンラインで自由に発言できる日はいつ来るのだろうか。
( 角田早苗 )


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