フェースブックの日本語版スタート、日本語化は90%以上完了。欧州諸国に続く九カ国目に

2008年05月27日(火)

[ 84 号]

 5月19日、世界第2位の規模を誇るSNS、facebook(フェースブック)の日本語版が公開された。すでに世界で7000万人が参加しているこのSNSの特徴は、API公開によるアプリケーションの充実と実名性によるリアルと直結した交流ができることだ。

 公開にあたって来日したフェースブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は弱冠24歳。氏が在籍した大学内のコミュニティを活性化するSNSに始まり、アイビーリーグへと広がって、一般公開を経て大成長を遂げ、現在のフェースブックがある。2006年9月には93%が米国ユーザーだったが、現在では66%が米国外のユーザーとなり、国際化も進んでいる。今回の日本での公開は、スペイン、フランス、ドイツなどの欧州諸国に続いて九カ国目。しかしザッカーバーグ氏が公開に立ち会ったのは初めてということで、日本市場への意気込みも感じられる。

日本語版公開にあたり、facebook CEOのMark Zuckerberg氏が来日した

日本語版公開にあたり、facebook CEOのMark Zuckerberg氏が来日した


 システムの日本語化に関しては本社も参加しているが、その多くが日本人ユーザーによってボランティアで翻訳されたという。日本語化は90%以上が完了し、今回の公開となった。フェースブックは未だ日本法人を置いていないそうだが、このことからしても、急速に成長してきたことがわかると言えるだろう。

 フェースブックの特徴のひとつは、facebook Platformによるアプリケーションが開発できることだ。昨年5月に公開され、すでに対応アプリケーションは2万以上。これを自分のページに自由に貼り付けることができる。日本でもすでに音楽情報サイトのナタリーがアプリケーションを公開している。19日夜には東京都内で、フェースブックアプリケーションを開発するデベロッパーを集めた「facebook DEVELOPER GARAGE」も開催され、130人を超える多くの参加者を集めた。ネット上の新たなプラットフォームへの注目度の高さが窺える。

DEVELOPER GARAGEにはインターナショナル・ マネージャーのJavier Olivan氏らも駆けつけ、デベロッパーに対する期待をみせた

DEVELOPER GARAGEにはインターナショナル・ マネージャーのJavier Olivan氏らも駆けつけ、デベロッパーに対する期待をみせた


 フェースブックのもう一つの特徴は、実名性によるリアルなコミュニケーションツールという点だ。日本におけるインターネットの利用は、プライバシーの問題などから匿名性が求められるが、そのことが返ってコミュニケーション不全を起こしている面もあるだろう。日本のネットに見られる多くの問題は、実名性の導入によって解決できるかもしれない。その点を考えても、参加者が実名であるということには大きな意味がありそうだ。

 フェースブックは日本で成功できるかどうかはこれら2つの利点が活きるかどうかにかかっている。参加企業がどれくらいあるか、またリアルに繋がりたい人たちに訴えかけられるかどうか。案外、ビジネスユーザーが使うのに良いツールになるかもしれない。
( 矢橋司 )

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