国連環境計画の10億本植樹キャンペーン、目標の2倍、20億本を達成

2008年06月03日(火)

[ 85 号]

 5月13日、ケニア・ナイロビを本部とするUNEP(国連環境計画)は、「10億本植樹キャンペーン」の成果を発表、当初の目標だった10億本の2倍の20億本が植樹されたと報告した。同キャンペーンは、2004年のノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ氏の後援を得て行われたもの。個人および団体(市民団体、企業、各国政府、地方自治体、国連機関など)が、植樹に参加することをUNEPのウェブサイトで宣言し、また実際の植樹本数を報告するもので、現在も引き続き行われている。

 地理分布では、アフリカが最も植樹が多い地域だが、植樹が最も多かったのはエチオピアの7億本。トルコの4億本、メキシコの2億5000万本、ケニアの1億本がそれに続く。アフガニスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク、リベリア、およびソマリアの共同体は、200万本以上の木を植えた。インドネシア、モルジブ、メキシコ、トルコ、トルクメニスタンなどの政府も熱心に参加。しかし、特筆すべきことは全世界の参加者の半数以上は個人だったという事実だ。

植樹の現状図。植樹キャンペーンのページ(http://www.unep.org/billiontreecampaign/)より

植樹の現状図。植樹キャンペーンのページ(http://www.unep.org/billiontreecampaign/)より


 UNEPの事務局長のアキム・シュタイナー氏は、「2006年にナイロビでの会議で、10億本植樹キャンペーンがローンチされたときは、それがあまりにも膨大な本数だったので、誰もが達成することを想像できなかった」と語る。

 植樹は、気候変動・地球温暖化に対して最も費用対効果に優れた方法のひとつ。木と森林は、大気よりおよそ50%多くの炭素を含み、二酸化炭素を吸収するため、気候をコントロールする際に決定的な役割を果たす。

 また、樹木は様々な産業に好影響を与える。ナイロビの世界農林センターの長官、デニス・ギャリティー氏は、「10億本植樹キャンペーンは、気候変動だけでなく、樹木を使った産業への扉を開けた。特に、農村貧困者たちにとって貴重な収入源となるだろう」と語った。キャンペーンが20億本という良い結果を達成したことにより、シュタイナー氏は自信を得たようだ。「次の目標は70億本」と語る。

 産業のための伐採だけでなく、自然災害などでも木々は日々失われている。マータイ氏がこのキャンペーンに用いているキャッチフレーズは、「植樹をする時、私たちは平和と希望の種を植える」。日本からも参加できるこの植樹キャンペーン、私たちも70億本の一部に参加して、地球温暖化防止に役立ちたいところだ。
( 角田早苗 )


記事についてのご意見・ご感想

東京IT新聞 特集ラインナップ

専用サーバ・専用レンタルサーバーは at+link におまかせ!

Apple Store(Japan)

東京IT新聞HOTキーワード
東京ITイベント情報

イベントカレンダーを見る カレンダーを見る