世界初!? えびせんべいにQRコード

2007年06月19日(火)

[ 41 号]

 えびせんべいの製造販売で50年以上の歴史を誇る株式会社志満秀(香川県観音寺市 島光男代表取締役社長)と、ウェブ・携帯コンテンツの企画・制作・運営などを行う有限会社ヘルツは、えびせんべいにQRコードを印刷した「QRえびせん(仮称)」の受注を開始したと6月4日発表した。

 志満秀のえびせんべいは赤小えびの身を原料とし、その白色度や平滑度の高さが特徴。混じり気が少ない原料による生地の白さが、QRコード印刷物として耐えうる高コントラストを実現させた。また、独特の製法による低歪率と、従来の焼き印方式とは異なる独自の手法で細部の再現性が高く、食品に印刷してあるとは思えないほど高確率の読み取り精度を可能にした。QRコードを刻印するのに使われているのは、中央アフリカ原産の「タマリンド」という薬用植物から抽出したフラボノイド色素で、食用にして全く害がない、安全なものだという。

 元々は、モバイルサイトを持つ企業規模向けに、新しく話題性のある販促ツールとして考案されたものだが、6月4日に発表されて以来、「予想を遥かに上回る問い合わせが寄せられ、製造が追いつかないほど」と志満秀担当者は嬉しい悲鳴をあげている。

 実際、IT関連業種を中心に東京・大阪はじめ全国の企業から、「新会社設立記念で作りたい」という希望などの問い合わせが殺到している。気になる価格も、通常取り扱っている商品の代金に、QRコード印字費用の1万500円をプラスするだけと大変リーズナブルなので(6月7日取材時現在)、これからの時節柄「お中元」としての需要も充分に見込まれる。市場に出回るのは、7月中旬頃と予想されており、宣伝のQRコードのえびせんべいが街で配られたり、名刺と一緒に交換される風景が見られるようになるかもしれない。

 昨年は、章栄不動産株式会社が広島市で建設中のマンションに物件宣伝用の10.97m×10.97mの巨大QRコード広告幕を設置し話題になった。マンション完成とともに先月取り外されたが、ギネスブックに申請した結果は楽しみだ。最近では博報堂DYグループ iビジネスセンターと株式会社ITデザインが、動くQRコード「ムービーQR」を共同開発、静止画に比べて訴求度の高さをアピールした。携帯カメラの性能の良さと、コードを読みとることに抵抗のない日本人において、QRコードを活用した広告手法はこれからも多種多様に進化していくだろう。
( 福士由紀 )

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