「ECOアウトレット」を新設、環境も意識 《ケンコーコム》

2008年06月24日(火)

[ 88 号]

ありそうでなかった、フォロワーを生みそうなエコ的な試み

 ケンコーコムは同社が運営する同名サイト内に「ECOアウトレット」を新設した。包装の傷などの理由から通常店舗での販売が難しくなった商品を格安で提供している。確かにリアル店舗でたまに見受けられる光景をウェブ上に持ってきただけだが、他のサイトではあまり見かけない。ありそうでなかったという意味で、このエコ的試みにはフォロワーを生みそうな予感が漂っている。

http://www.kenko.com/ 同社では発送の際の梱包についても「極力、無駄はいらない」という声と「厳重にしてほしい」という声の双方をくみつつ、エコへの配慮を行っているという

http://www.kenko.com/ 同社では発送の際の梱包についても「極力、無駄はいらない」という声と「厳重にしてほしい」という声の双方をくみつつ、エコへの配慮を行っているという


小ロットから管理できる物流システム有する

 企業、ユーザー双方にとって魅力あるこのサービス。まずメーカー、サプライヤー側とは、セールス的に期待薄の在庫の販路を確保できるほか、従来なら廃棄処分されていた商品を生かす方法を得ることになる。もちろん、食品やサプリメントなどは賞味期限がある以上、時間的な制限はあるかもしれない。しかし、一定商品のヘビーユーザーに「ECOアウトレット」の存在が浸透すれば、少なからず廃棄コスト削減につながるだろう。

 「ロングテールという点がポイントと考える。メーカーの売りたいけど売れない製品を、少数派のニーズをまとめて結びつける。これはECサイトの基本といえよう。また、リアル店舗はスペース的に制限があるが、ECサイトに陳列制限はない。弊社は小ロットから管理できる物流センターを栃木と福岡に持っており、物流システムが整備されている点で、同業他社に比べて一歩リードしていると考えている」(同社広報担当・高須賀令奈氏)

 一方、ユーザー側のメリットはいかほどか。17日現在、唯一の健康食品となっている「ポッカレモン パルプリッチ 手搾り感覚レモン果汁100% 1L」(賞味期限7月8日、945円→780円)だけを見ると、意外に高いという印象を受ける。しかし、ほかはシャンプー、コンディショナーなど「ヴィダルサスーン」の14製品にとどまっており、値ごろ感うんぬんを言うのは早計かもしれない。実際、同氏も「これからも生活用品が中心になろうが、薬剤師判断の上、医薬品などが加わる可能性も考えられる。何しろまだ始まったばかりですから」と話しており、判断はラインナップが拡充されてからだろう。

無駄にされることが多かった商品が有効活用される場を

 「環境に配慮した製品の売れ行きが伸びているように、エコへの関心が消費動向にもうかがえる。無駄にされることが多かった商品が有効活用される場を、ネットを通じて全国から見つけ出し、地球に優しい環境を目指すことが目的。まずは弊社のエコに対する思いを正しく伝え、その上で顧客満足度と環境への配慮の臨界点を探っていきたい。この試みは他社との差別点になるとは考えておらず、あくまで『ECOアウトレット』という品揃えのひとつとして考えている」

 なお、取扱商品例として「(1)メーカーによる生産終了の商品」「(2)パッケージのリニューアル等に伴い販売が終了した商品」「(3)流通時に発生した包装等の小さなキズ、箱潰れなどがある商品」「(4)賞味期限や使用期限の近づいた商品など」の4つが挙げられている。上手な利用法は、正規品との価格比較を行いつつ、送料無料となる3000円以上をこまめに注文することだろう。蛇足ながら、(4)については大胆な大人買いは控えめに。
( 板垣威史 )

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