前編(7月8日号)では、携帯メール配信をめぐる現状と問題点に触れた。具体的には、各キャリアが受信ブロックで迷惑メールへのガードを高める中で、配信事業者が配信の到達率を巡り激しい競争を展開しているということだった。そうした中、業界のトップランナーであるエイケア・システムズ株式会社(東京・港、有田道生代表取締役)は、アマゾンや楽天など国内1300の企業に導入された定評のあるメール配信エンジン「MEGAPOST(メガポスト)」を搭載した各種サービスを武器に、長年の豊富な実績と総合力、付加サービスで勝ち抜こうとしている。

エイケア・システムズのウェブサイト (http://www.a-care.co.jp/)
最近は新規参入が増え、群雄割拠状態にある携帯メール配信サービス業界。
「キャリア側の受信ブロックのロジックも複雑になっており、これまで通りの機能を持っただけの配信エンジンでは、解消が難しくなっているのが現状」(同社取締役・開発担当の山下英樹氏)なのである。
たとえ首尾良く配信されたとしても、遅延のために半日から数日かかることも多い。即時性が生命線の携帯メールマーケティングの根幹を脅かす状況も起きている。
「エイケアの『新世代』メール配信テクノロジーなら、エラー解析はもちろん、キャリアに応じて配信速度を最適化するなど、1時間最大100万通の超高速配信で遅延率0.2%と2つの課題をクリアしており、遅延で悩む大手企業や官公庁など500カ所以上の導入実績があります」(山下氏)
一方、受信ブロック対策に加え、重要視されているのが、デコメール時代にふさわしい大容量配信への対応だ。
デコメールの対応機種は2005年頃から急速に普及し、来年には80%を越える勢いにある。従来のメールは一通あたりの容量が1KB程度だったのに対し、デコメールはFlashなどの利用により1通が100KBを超える。
MEGAPOSTはこれから求められる「大容量で高速」の条件を備えており、実際に100KBのデコメールを1時間に108万通送信した実績を持っているのだ。
MEGAPOSTを搭載した世界初のデコメール対応のメルマガ配信システム「MailPublisher」は、メルマガ文面の背景色の変更や文字の装飾、画像の貼付けなどが可能。携帯装飾メルマガをプレビュー画面で確認して作成できるというすぐれものだ。
こうしたエンジンの提供だけにとどまらず、豊富な付加サービスを提供していることも同社の特徴だ。
エイケアは現在、月間4億通の配信実績を持っているので、刻々と変化するキャリアのメール受信制御傾向を把握し、ブロックのパターンや進化、対応方法などを顧客にフィードバックすることができる。
配信エンジン「MEGAPOST」はユーザ環境に合わせて納品されるが、同社ではASPサービスも展開しており、万が一の障害の際にも代替手段として利用できるメリットがある。またリストのクリーニングなど付加サービスも充実している。
「エイケアなら届く」が同社のキャッチフレーズだ。大手顧客への豊富な納入実績があり、こうした総合力のある事業者が、激しい競争を制していくのは間違いないだろう。
(
古俣愼吾
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『 《特別企画》ケータイメールが送れない! 携帯配信サービスの現状を追う〈後編〉、「MEGAPOST」なら遅延もデコメールも克服 』に対する
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