《AMN》 気になるブログの実力を多角的に判定 「ブログチャート」

2008年07月15日(火)

[ 91 号]

 アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)とマイネット・ジャパンはブログの特徴や影響力を可視化する「ブログチャート」を公開した。独自の「ブログ式チャート法」に基づき、それぞれの個性をレーダーチャート上に表示した点がシンプルで核心を突いている。マッピングされるのは「Access(アクセス)」「Buzz(話題度)」「Clip(クリップ数)」「Discussion(議論発生度)」「Evaluate(評価)」「Feed(購読数)」の6要素。任意に選んだブログのURLを入力することによって、影響力レベルを調べることが可能になっており、サイト上にはランキングトップ300が挙げられている。

ブログチャート (http://blogchart.jp/) まずは自分のブログの影響力を知るのも面白いかもしれない。ヒットチャートとランキングがあり、8日現在のランキングトップは「404 Blog Not Found」でレベル78となっている

ブログチャート (http://blogchart.jp/) まずは自分のブログの影響力を知るのも面白いかもしれない。ヒットチャートとランキングがあり、8日現在のランキングトップは「404 Blog Not Found」でレベル78となっている


 「これまでポイント化するツールはいろいろあったが、単にアクセス数に基づいたものでは意味がない。ブログチャートでは、話題度、クリップ数、議論発生度、購読数を経験値として指数化し、影響力を算出している。ブログの本質は継続によって価値が生まれるところにある。被リンク数や購読数など、累計数値を重視した設計がされているのはそのため。アクセス数で一喜一憂するのではなく、ランキング上位を目指すことで、ブロガーのモチベーションを上げることができればという思いも強い」(AMN代表取締役・徳力基彦氏)

 このサービスは純粋に研究、実験的な試みであることも強調しておかなければならない。その目的とするところは、有益なブログを見付け出すツールの創造といっていいだろう。つまり、スパム系や企業リリースを掲載するだけのものがはびこる中、ブログ界全体を整理された形で見渡す方法が求められている訳である。また、ネットをマーケティングに利用しようという流れがあるにもかかわらず、ブログをメディアとして認知していない企業に対して、広告媒体として具体的な指標を与えることにもつながる。

 「早い人は2002年あたりから書き始めているが、アメリカのように雑誌的なメディアへ発展している例は少ない。逆にいうと、日本のブログとは、金銭的な見返りがなくても書き続けてきた人のものということ。しかし、この傾向はそろそろ変わっていいのではないか。『ギズモード・ジャパン』のような存在はブログチャートの指標に対し、社会的な認知度が低すぎる。メディア価値が低い日本でも、優れたブログへお墨付きを与えることで、プロが本格的に執筆し、収入を得られる道が開かれてほしい」

 現状ではノウハウ系はクリップ数が突出し、技術系は購読数が増加するといった現象が見られている。このような傾向、同氏の発言を加味するに、いわゆる日記系ではなく、情報発信に主眼を置いたブログがメインターゲットになろう。また、先々はカテゴリー別の分析を行うなど、よりセグメント化された情報提供が求められるに違いない。サイト価値がPVから滞留率へ移行しつつある昨今、このサービスにはブログの新しい判断基準たることを期待したい。
( 板垣威史 )

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