《英国政府》 公的情報をAPIで公開、マッシュアップ案を公募

2008年07月23日(水)

[ 92 号]

 イギリス政府は、トム・ワトソン内閣府大臣を中心に「情報タスクフォースの力」というプロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトが運営するサイト「Show Us a Better Way」も7月1日にローンチされ、政府の公的情報をAPIで公開し、新しい使い方をするマッシュアップ案の公募を始めた。

公募サイト (Show Us a Better Way) http://showusabetterway.com/

公募サイト (Show Us a Better Way) http://showusabetterway.com/


 応募は、必ずしも完成したアプリケーションである必要はなく、案だけでもOK。すでに150を超える案が提出されているという。

 政府が提供する情報は多岐に渡り、例えば、バス停や駅などの位置や位置の説明文、国家の駐車場の登録状況、旅行計画情報、カーボン計算機、国家の公的交通機関のデータ保管のフィードなどを、SQL形式で受け取ることができる。他にも、全国統計オフィスからの近隣設計情報、輸送情報機関からの情報、ロンドン官報からの通知、イギリスとウェールズの全校のリスト、BBC天気情報、BBCのイギリス道路旅行データ、国家の交通機関地名辞典、NHSからの健康管理サービスと情報など、日々提供APIも追加されている。

 同サイトには、例として2種類のマッシュアップが掲載されている。マッシュアップ例「Crime Mapping(犯罪地図作成)」は、犯罪が行われている場所と地元警察のための問い合わせ先を組み合わせて、安全な場所に自分の車を駐車するためのもの。作成に必要なAPIは、「犯罪の行われた位置を示すデータ」、「地図データ(グーグルマップ)」、「位置近くの警察の詳細な連絡先」、「地方の施設情報など(グーグルマップから取り出す)」としている。

 もう1つのマッシュアップ例「Fix My Street(私の通りを整備して)」は、地元環境に関する問題を簡単に報告するツール。例えば、自宅前の道の交通標識が壊れた場合、場所情報と写真を添付して送ると、それを修理できる関連地方公共団体に知らせる。作成に必要なAPIは、「地図」、「関連地方公共団体へ知らせる方法(Eメールなど)」。

 今回の試みがユニークなのは、イギリス政府が国民にこういった多くの情報を開示し、「これらの情報を、上手く使う方法はないか?」と問いかけているところだろう。政府と国民とが一体になって、「使えるマッシュアップアプリケーションを作ろう」という目標で立ち上げられたプロジェクト「情報タスクフォースの力」は、非常に興味深い。

 最優秀賞の賞金は2万ポンドで、案を実現化するために支払われるという。公募の締め切りは9月末。その2週間後の10月第2週ごろ、同サイトで勝者が発表されるとのこと。
( 角田早苗 )

関連リンク


記事についてのご意見・ご感想

東京IT新聞 特集ラインナップ

専用サーバ・専用レンタルサーバーは at+link におまかせ!

Apple Store(Japan)

東京IT新聞HOTキーワード
東京ITイベント情報

イベントカレンダーを見る カレンダーを見る