東映は石油小売業界最大手の宇佐美グループと共同で、新手の映画プロモーションを展開している。「少年メリケンサック」(宮藤官九郎監督)の宣伝ステッカーを車に貼ると、1リットル当たり5円引きになるというキャンペーンがそれだ(8月31日まで実施)。
詳細について補足すると、宇佐美グループの全国9都市9店舗にステッカーを100枚ずつ設置。ドライバーはガソリンを給油後、映画タイトルのロゴが入ったステッカーとキャンペーン会員カードを受け取り、次回給油に訪れた際、車に貼ったステッカーを店員に確認してもらうと、店頭表示価格から、レギュラー、ハイオクとも1リットル当たり5円引かれる。なお、支払いは現金のみとなっており、期間中は何度でも割引価格で給油できる。
広告費としてガソリン代を一部負担
「東映が広告費としてガソリン代の一部を支払う形になる。出稿料は1回30リットル、月に2回入れたとして、1店舗あたり約27万円が目安。宇佐美としては客離れが防げ、ドライバーは夏休み期間、車を使った帰省や行楽地への移動が多いだけにメリットは大きい。無論、弊社としても願ったりかなったり」(映画宣伝部・東條美子氏)。見積もりを大きく上回った場合は「劇場に宇佐美のパンフレットを設置したり、上映前にスポット広告を流す」といった措置が取られる予定ということだ。
このキャンペーンのきっかけはテレビ誌「テレビブロス」の読者投稿がきっかけとなっている。「少年~」のロゴデザインを手掛ける箭内道彦氏が連載している広告コラム「GANGSTAR PLANNER」へ読者から原案が寄せられ、これを同氏が配給元の東映に提案したところ、パンクバンドが車で移動しながら全国ツアーを行うという内容にマッチすることから実現したという経緯がある。「ガソリン問題が深刻な地方でも展開したいという思いから、全国展開する最大手の宇佐美グループにお願いすることになった。クドカンさんのネームバリューもあり、テレビやスポーツ紙で多数、取り上げられたことで、早々にステッカー切れの店舗が出るなど反響は上々です」
なお、映画の公開は来年2月となっている。いかにも早い仕掛けだが、これは東映があくまで試験的なものと位置付けているからにほかならない。「大量のテレビスポットを買い取るハリウッドに対し、物量作戦ではかなわない」と東條氏。そして、今回の結果次第では年末にひと回りもふた回りも大きな企画にバージョンアップして戻ってくると話してくれた。
「今の邦画界にはルーティンではない、間隙を突くような新しい宣伝が必要。今夏のキャンペーンに対し、たくさんの運送会社から軽油も扱ってもらえないかという声をもらっている。実際、給油回数が多いのは企業だろうし、その声には何としても応えたい。こちらとしても、年末には全国で『少年~』の広告を貼ったデコトラが走る姿を見たいですから(笑)」
7月23日現在、ガソリンの平均価格は、レギュラー176.0円、ハイオク186.7円、軽油158.6円となっている。半ば諦めの心境でいるドライバーも多いと思うが、このサービスは映画を離れ、広告力でガソリン価格を抑えるという観点からも大いに注目されていいだろう。

ステッカーは縦6.5×横18.5cm。目立つところならどこへ貼ってもOKだ。取扱スタンドは以下の通り。 札幌:275号雁来インターSS、仙台:仙台産業道路東インターSS、東京:環七大原SS、川崎:246号溝の口SS、名古屋:19号熱田高蔵SS、大阪:中環松原SS、広島:2号大野SS、福岡:3号博多バイパス流通団地SS、宮崎:宮崎大橋SS
詳細について補足すると、宇佐美グループの全国9都市9店舗にステッカーを100枚ずつ設置。ドライバーはガソリンを給油後、映画タイトルのロゴが入ったステッカーとキャンペーン会員カードを受け取り、次回給油に訪れた際、車に貼ったステッカーを店員に確認してもらうと、店頭表示価格から、レギュラー、ハイオクとも1リットル当たり5円引かれる。なお、支払いは現金のみとなっており、期間中は何度でも割引価格で給油できる。
広告費としてガソリン代を一部負担
「東映が広告費としてガソリン代の一部を支払う形になる。出稿料は1回30リットル、月に2回入れたとして、1店舗あたり約27万円が目安。宇佐美としては客離れが防げ、ドライバーは夏休み期間、車を使った帰省や行楽地への移動が多いだけにメリットは大きい。無論、弊社としても願ったりかなったり」(映画宣伝部・東條美子氏)。見積もりを大きく上回った場合は「劇場に宇佐美のパンフレットを設置したり、上映前にスポット広告を流す」といった措置が取られる予定ということだ。
このキャンペーンのきっかけはテレビ誌「テレビブロス」の読者投稿がきっかけとなっている。「少年~」のロゴデザインを手掛ける箭内道彦氏が連載している広告コラム「GANGSTAR PLANNER」へ読者から原案が寄せられ、これを同氏が配給元の東映に提案したところ、パンクバンドが車で移動しながら全国ツアーを行うという内容にマッチすることから実現したという経緯がある。「ガソリン問題が深刻な地方でも展開したいという思いから、全国展開する最大手の宇佐美グループにお願いすることになった。クドカンさんのネームバリューもあり、テレビやスポーツ紙で多数、取り上げられたことで、早々にステッカー切れの店舗が出るなど反響は上々です」
なお、映画の公開は来年2月となっている。いかにも早い仕掛けだが、これは東映があくまで試験的なものと位置付けているからにほかならない。「大量のテレビスポットを買い取るハリウッドに対し、物量作戦ではかなわない」と東條氏。そして、今回の結果次第では年末にひと回りもふた回りも大きな企画にバージョンアップして戻ってくると話してくれた。
「今の邦画界にはルーティンではない、間隙を突くような新しい宣伝が必要。今夏のキャンペーンに対し、たくさんの運送会社から軽油も扱ってもらえないかという声をもらっている。実際、給油回数が多いのは企業だろうし、その声には何としても応えたい。こちらとしても、年末には全国で『少年~』の広告を貼ったデコトラが走る姿を見たいですから(笑)」
7月23日現在、ガソリンの平均価格は、レギュラー176.0円、ハイオク186.7円、軽油158.6円となっている。半ば諦めの心境でいるドライバーも多いと思うが、このサービスは映画を離れ、広告力でガソリン価格を抑えるという観点からも大いに注目されていいだろう。
(
板垣威史
)
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